暴ロンブー

『暴ロンブー』について

『暴ロンブー』（あばロンブー）は、毎日放送（MBSテレビ）と吉本興業が共同制作したバラエティ番組で、1998年4月から1999年9月まで一部TBS系列局で放送されました。この番組は、人気コンビ「ロンドンブーツ1号2号」による冠番組の一つで、視聴者の疑問や悩みをテーマにしながらエンターテインメントを提供しました。

番組の仕組み

『暴ロンブー』では、番組専用の携帯電話に視聴者からの留言が寄せられ、その内容を基に様々な企画が展開されていました。例えば、興味深い問題や質問を寄せた投稿者に対して、田村淳さんと田村亮さんが直接電話をかけ、時には彼らを「アジト」と呼ばれる秘密の収録場所に招待して、対面で話をすることもありました。こうしたインタラクティブな形式は、視聴者との距離を縮め、より身近なバラエティ番組として親しまれました。

当初、収録はあるビルの屋上で行われていましたが、後にはアジトの住所が変更されることもありました。中にはDD51機関車の近くにある大きな車庫での収録もあったとか。面白いエピソードとして、留守番電話の番号が初めは某鬘メーカーの類似番号だったが、混同を避けるために改められたという話もあります。

放送枠と終了

この番組は水曜の24時55分から放送され、30分間の内容でした。しかし、1999年の春には火曜の23時55分に移行し、放送時間が60分に増加しました。番組はその人気もあって、オリジナルのステッカーを作成するなど、徐々に軌道に乗っていました。しかし、残念ながらそのステッカーが完成した直後に放送は急遽終了。構成を担当していたかわら長介氏は、視聴率の低下が原因ではなく、吉本興業の意向が影響したと語っています。番組のレギュラー放送が終了した後も、特別番組が一度だけ復活しました。

出演者とスタッフ

この番組に出演していたのは、ロンドンブーツの田村淳さんと田村亮さん。ナレーターにはモンスター前塚氏が起用されており、構成にはかわら長介氏、高須光聖氏、たちばなひとなり氏、松本真一氏が名を連ねていました。番組の演出はMBSの北野弘氏が担当し、様々なリサーチや協力を得て制作されていました。

髪型の変化と復活

特筆すべきエピソードには、初期の頃、田村淳さんが占い師の助言を受けて髪の色を茶髪から青に変えて、さらに赤に変更したことが挙げられます。この髪色は、コンビのブレイクとともに広まりました。また、2012年には『淳の休日』というインターネット生配信で、田村淳さんがこの番組を振り返り、再び赤い髪に染め直しました。

音楽

番組中のオープニングやエンディングテーマも魅力的で、OPテーマにはTHE HIGH-LOWSの「虫」、EDテーマにはD≒SIREの「断章 -Piece of Memories-」やLOWDOWNの「さよならこの世界で…」などが使用されていました。音楽も番組の一部として、視聴者に親しまれていました。

『暴ロンブー』は、そのユニークな形式と親しみやすい出演者たちによって、今でも多くのファンの記憶に残るバラエティ番組として誇り高い位置を占めています。

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