曾少宗

曾少宗（フィガロ・ツェン、Figaro Tseng、1981年11月18日 - ）は、台湾の俳優、歌手として知られています。彼は、かつて人気を博したアイドルグループ「可米小子（コミックボーイズ）」の元メンバーでもあります。

生い立ちとキャリア

高雄市岡山区出身の曾少宗は、東方工商專科学院で美術工芸を学びました。その後、台北へ移り住み、芸能界でのキャリアをスタートさせました。日本での活動においては、芸能プロダクション「ザズウ」と業務提携を結び、活動の幅を広げています。

可米小子時代

2001年、台湾のテレビドラマ『流星花園』（原作：神尾葉子の漫画『花より男子』）に出演した俳優たちによって、男性アイドルグループ・F4の弟分を結成する企画が立ち上がりました。TVBSのオーディション番組「新人幫」でメンバーが募集され、3ヶ月に及ぶ審査の結果、曾少宗を含む11人が選出されました。選ばれたメンバーは、バラエティ番組や情報番組に出演し、司会やレポーターを務めながら、歌やダンスのレッスンを受けました。2002年、曾少宗は「可米小子」のメンバーとして選ばれ、同年11月19日に1stアルバム「Hey Hah! 可米小子」でデビュー。F4のメンバーとも共演し、人気を集めました。

グループ解散後の活動

2005年に可米小子が解散した後、曾少宗はソロ歌手、俳優として活動を続けました。俳優としては、台湾だけでなく中国や日本の作品にも出演し、活躍の場を広げています。

日本での活動

2007年に台湾で放送されたテレビドラマ『イタズラなKissII 〜惡作劇2吻〜』が、2008年に日本でも放送され、知名度を上げました。2008年には、クラシエ薬品の漢方薬「カンポウ専科」かぜ薬シリーズのイメージキャラクターに抜擢され、CMや広告に出演しました。2010年には、シネマート六本木でファンミーティングを開催し、2014年には島根県、2016年には大分県の観光大使に就任するなど、日本との繋がりを深めています。2018年以降は、日本での芸能活動を本格化させ、日本の芸能プロダクションとの業務提携も行っています。

人物像

台湾語、北京語、英語に堪能で、日本語も日常会話程度なら問題なくこなせます。日本語を学ぶきっかけは、日本のコンピュータゲーム「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」をより深く理解するためだったそうです。幼少期の病気により右耳の聴力が低下しており、兵役を免除されています。また、投資にも関心があり、美容クリニックに投資し、台北市内に「ARS雅偲診所」をオープンさせました。

主な出演作品

曾少宗は、数多くのテレビドラマ、映画、舞台に出演しています。近年では、日本のドラマ『孤独のグルメ Season8』や『サウナーマン〜汗か涙かわからない〜』、『時効警察はじめました』などにも出演し、日本のファンにも親しまれています。

2023年には全ラ飯に出演、2024年には＃居酒屋新幹線2にも出演。
2025年には九龍ジェネリックロマンスの公開も控えています。

また、2020年には東京ラブストーリーにも出演しています。

受賞歴

第50回台湾 Golden Bell Awards 美術賞を受賞するなど、その才能は高く評価されています。

曾少宗は、台湾を拠点に、日本、中国などアジア各地で活躍する、多才なエンターテイナーです。

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