月刊コミックブンブン

月刊コミックブンブンの概要

『月刊コミックブンブン』は、ポプラ社によって発行された月刊の児童向け漫画雑誌です。本誌は2003年12月に創刊され、当初は『月刊プレコミックブンブン』という名称でスタートしました。創刊の背景には、ポプラ社の当時の社長である坂井宏先の発言が影響しています。彼は、人気作品『かいけつゾロリ』のアニメ化に伴い、他社に雑誌展開を取られないようにするための戦略としてこの雑誌を創刊したと語っています。

創刊時のコンセプトと特徴

本誌の設立時には、童話や児童文学の要素と少年漫画を融合させた内容を目指し、誌名の「プレコミック」はその理念を象徴しています。創刊当初は、男児向け、女児向け、そして両方の性を対象とした作品が揃えられていましたが、時間が経つにつれ、より男子向けの内容が中心になっていきました。作品の内容は多様でしたが、特に男子向けの作品が主流となり、女子向けの作品は減少する傾向にありました。

連載されていた作品の中には、童話や児童文学のコミカライズもありましたが、雑誌の初期のコンセプトから徐々に乖離していく様子も見受けられました。

編集体制の移り変わり

創刊号の編集はマッグガーデンが担当しており、その後の2004年2月号からはポプラ社とマッグガーデンの合弁による株式会社ビープラスが編集を行いました。しかし、2005年にこの合弁が解消され、ビー・プラスはポプラ社に吸収合併されたため、2005年3月号以降はポプラ社が単独で編集を担当しました。このような経緯を経て、掲載作品の作家も変化していきました。

新装刊と休刊

2008年10月、新たに改装され『月刊コミックブンブン』という名称に変更されました。この際、雑誌のサイズが『月刊コロコロコミック』と同じものとなり、発行日も従来の毎月6日から毎月15日に変更されました。しかし、残念ながら2009年10月号をもって休刊を迎えました。その最終号には「最終号」という文字が大きく記され、全ての連載作品が完結していました。

連載作品とアニメ化

雑誌に掲載されていた人気作品の中には、『うんこさん』や『かいけつゾロリ』などがありました。特に『かいけつゾロリ』はアニメ化され、多くの子供たちに親しまれました。その他にも『忍たま乱太郎』や『ロビーとケロビー』など、数多くの作品がアニメ放送されました。

発行部数の変遷

発行部数は2006年に80,309部を記録しましたが、その後は徐々に減少し、2008年には40,984部にまで落ち込みました。これは、児童向け雑誌の競争が厳しくなってきた時期を反映していると言えます。

まとめ

『月刊コミックブンブン』は、児童向け漫画雑誌として特有の歴史と特徴を持っていました。創刊から休刊までの間、多様な作品が連載され、子供たちに愛され続けました。その舞台裏には多くの作家や編集者の努力があり、その成果として今もなお、読者の心の中に残り続けています。

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