月刊AKB48グループ新聞

月刊AKB48グループ新聞：アイドルグループ情報を届けた新聞

2011年12月、日刊スポーツ新聞社から創刊された『月刊AKB48グループ新聞』は、AKB48グループの活動を幅広く伝える月刊新聞として人気を博しました。タブロイド判のフルカラーで、AKB48グループ各チームの情報、メンバーのインタビューやグラビア写真、そして様々な連載記事が掲載されていました。

創刊号の発行部数は35万部。駅売店やコンビニエンスストア、AKB48グループ関連ショップなどで販売され、多くのファンに手に取られました。各グループの情報は、「SKE48新聞」「NMB48新聞」など、グループ名を使ったコーナーで掲載。表紙は、創刊号では篠田麻里子さんが飾るなど、毎回話題を集めました。2012年からは、地域別に異なる表紙を制作するなど、工夫を凝らした発行が続けられました。

特に2017年以降は、乃木坂46や欅坂46といった坂道シリーズの特集も組まれるようになり、AKB48グループ以外のアイドルグループの情報も掲載されるようになりました。これは、AKB48グループを取り巻くアイドルシーン全体の広がりを反映したものでした。

しかし、2018年12月号をもって日刊スポーツ新聞社からの発行は終了。翌年からは、制作出版社であるKimiBokuが制作し、スポーツニッポン新聞社が発行する体制に移行しました。これに伴い、新聞名は『AKB48グループ新聞』に改称され、流通経路や販売方法も大きく変化しました。また、内容もAKB48グループに特化し、海外のグループ情報も掲載されるようになりました。

さらに、2020年1月号をもって紙媒体での発行は終了。同年6月からは『Forty-Eight Times』として電子版へとリニューアルし、新たな形でAKB48グループの情報を届け続けています。

連載記事と発行社の変化

『月刊AKB48グループ新聞』には、多くの魅力的な連載記事がありました。メンバーの活動記録やクイズ、誕生日企画、占いなど、多様なコンテンツがファンを楽しませました。「マジレスゆいはん」や「茂木忍のみんなのハートをもっぎもぎ」といった、メンバーを起用したコラムも人気を集めました。毎年12月号には「月刊AKB48グループ新聞アワード」も掲載され、その年の出来事を振り返る特集となりました。

一方、発行元である日刊スポーツ新聞社と、当時AKB48グループ担当記者だった瀬津真也氏の間には、複雑な経緯があります。週刊文春の記事によれば、瀬津氏は日刊スポーツ新聞社を退職し、KimiBokuを設立。その際に、日刊スポーツ新聞社の情報をスポーツニッポン新聞社に漏洩したと報じられました。この事件は、新聞の発行元変更や内容変更にも影響を与えたと考えられます。

まとめ

『月刊AKB48グループ新聞』は、AKB48グループの情報を長年にわたって伝えてきた、重要なメディアでした。紙媒体から電子版への移行、発行元変更、そして様々な出来事を経て、その歴史はアイドル文化史において重要な一章を刻んでいます。その変遷は、アイドル業界の進化とメディアの変容を象徴する出来事と言えるでしょう。現在では『Forty-Eight Times』として、新たな形での情報発信を続けています。

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