有吉正徳

有吉正徳氏(1957年-)は、日本の競馬界を代表する評論家であり、ジャーナリストです。福岡県出身で、東京農工大学農学部卒業という異色の経歴を持ちます。在学中には、東京中日スポーツで競馬編集のアルバイトを経験し、早くから競馬への関心を示していました。

1982年には中日新聞東京本社に入社。東京中日スポーツにて中央競馬に関する記事を執筆し、競馬ジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせました。正確な情報と明快な文章で読者から支持を集め、着実に実績を積んでいきます。

1992年には朝日新聞東京本社へ移籍。東日本向けに競馬予想記事を執筆する傍ら、1990年代半ばから金曜夕刊にてコラム「有吉正徳の競馬ウィークリー」の連載を開始します。このコラムは、長きに渡り読者から愛され、2003年から2020年までの17年間で700回以上も執筆されました。競馬の専門知識はもちろんのこと、ユーモラスな語り口調と、時に鋭い視点も織り交ぜた独自のスタイルで人気を博しました。

新聞記事の執筆にとどまらず、有吉氏は日本軽種馬協会の競馬情報サイト「JBISサーチ」にもコラム「第5コーナー～競馬余話～」を連載。こちらは競馬にまつわる様々なトリビアや、興味深いエピソードを軽妙なタッチで紹介するものでした。「競馬ウィークリー」とはまた違った魅力で、多くの競馬ファンを魅了しました。このコラムをまとめた書籍『第5コーナー・競馬トリビア集』は2020年9月に出版され、競馬ファンの間で好評を得ています。

有吉氏の活躍は、新聞やウェブサイトだけにとどまりません。X（旧Twitter）でも積極的に情報を発信しており、多くの競馬ファンと交流しています。常に競馬界の最新情報に目を向け、自身の知識・経験を活かし、多様なメディアを通して競馬の魅力を伝え続けています。

長年に渡る競馬報道活動を通して培われた深い知識、そして誰にでも分かりやすく伝える高いコミュニケーション能力は、有吉正徳氏という存在が多くの競馬ファンから支持される理由でしょう。これからも、競馬界の発展に貢献するとともに、多くの人々に競馬の楽しさを伝えていくことが期待されます。

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