有川節夫

有川節夫について

有川節夫（ありかわ せつお）は、1941年4月生まれの情報科学者です。鹿児島県鹿児島市出身で、九州大学の第22代総長、放送大学学園の第8代理事長を歴任しました。情報科学の分野で多大な貢献をした人物として知られています。

学歴と職歴

1960年に鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校を卒業後、1964年に九州大学理学部数学科を卒業。1966年には九州大学大学院理学研究科修士課程を修了しました。その後、九州大学理学部の助手となり、1969年には「Elementary formal systems and formal languages-simple formal systems（基本形式的体系と形式的言語-単純形式的体系）」という論文で理学博士号を取得しました。

京都大学数理解析研究所の助手を経て、1970年に九州大学理学部附属基礎情報学研究施設の講師に就任。1973年に助教授、1985年に教授へと昇進しました。1996年からは九州大学システム情報科学研究院の教授となり、九州大学の評議員も務めました。1998年には附属図書館長に就任し、2002年には副学長に就任。2005年に定年退職し、特任教授、附属図書館長となりました。2006年には国立情報学研究所の客員教授に就任しています。2008年4月から2014年3月まで、九州大学の総長を務めました。その後、2017年4月から2022年1月まで放送大学学園の理事長を務めました。

研究分野と業績

有川節夫は、特に発見科学の学問領域を確立したことで知られています。情報科学分野における研究に尽力し、その発展に大きく貢献しました。また、数多くの著書や翻訳も手がけており、後進の育成にも力を注いでいます。

著書

『PL/I入門』 朝倉書店, 1971年（プログラミング演習シリーズ）
『オートマトンと計算可能性』 宮野悟共著, 培風館, 1986年9月（情報処理シリーズ）
『述語論理と論理プログラミング』 原口誠共著, オーム社, 1988年5月（知識工学講座）

翻訳

『知識の帰納的推論』 E.Y.Shapiro著, 共立出版, 1986年7月（知識情報処理シリーズ）

栄典

2023年4月には、長年の功績が認められ、瑞宝重光章を受章しました。

外部リンク

* 九州大学 有川節夫プロフィール

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