有森浩三

有森 浩三の将棋人生

有森浩三（ありもりこうぞう）は、1963年2月13日生まれの将棋棋士で、岡山県岡山市からプロ棋士界に名乗りを上げた異才の持ち主です。彼は有吉道夫九段の門下で同じく将棋界で名を馳せる棋士として知られ、棋士番号は158です。

初期の経歴

1977年、有森は第2回中学生名人戦において優勝を果たし、同年に5級として奨励会に加入しました。数年後の1983年3月9日、規定の成績を達成し四段に昇段、プロ棋士としての道を歩み始めることになります。この年から順位戦にも参加し、彼の将来が期待されるようになりました。

特に、第46期（1987年度）順位戦において、彼はC級2組で6勝4敗という成績を収めました。この期、プロ入りからわずか1年の村山聖がC級1組に昇進する中、有森は唯一の黒星を与えたことでも注目を集めました。

昇級と挑戦者決定戦

その後、第52期（1993年度）のC級1組順位戦では、力戦中飛車で昇級候補の丸山忠久を破り、井上慶太と並ぶ形となりますが、最終的に一つ上の順位で有森が昇級を果たします。このように、有森は確かな実力を示していきました。

また、彼は第34期（1984年度）王将戦において、四段棋士として初めて挑戦者決定リーグ戦に進出し、当時の二冠棋士であった中原誠や他の有力棋士たちを相手に勝利を収めました。しかし、残念ながらその年のリーグ戦では森に返り討ちに遭い、降格してしまいます。

十段戦での躍進と健康問題

1985年度には、十段戦の予選を勝ち上がり、当時最難関とされる十段リーグへと進出します。リーグ戦では多くの強豪棋士たちを倒し注目を集めますが、その後は残留には至りませんでした。

しかし、1996年に健康上の理由から全公式戦を休場し、療養に取り組みます。さらに2004年も体調の影響で再度公式戦を休場することになります。これにより、一時的に将棋界から離れることとなりますが、2007年に復帰を果たし、フリークラス宣言をしながら再び棋戦へと挑みます。

独特の棋風

有森の棋風は、振り飛車や矢倉を多く用いる力戦型です。独自の大局観を持っており、特に受けの強さが際立つ異能派棋士としても知られています。彼のスタイルは多くの棋士や将棋ファンに支持され続けています。

人物像と趣味

有森は身長178cm、体重75kgと将棋界では比較的大柄な体型をしています。また、趣味として読書を挙げており、知識を深めることにも意欲的です。近年は健康問題から対局時に酸素ボンベを持参し、常に日常的にマスクを着用しています。

昇段履歴

• - 1977年：5級（奨励会入会）
• - 1979年：初段
• - 1983年：四段（プロ入り）
• - 1986年：五段（公式戦100勝）
• - 1991年：六段（公式戦120勝）
• - 2000年：七段（公式戦150勝）
• - 2022年：八段（フリークラス規定）

主な成績

• - 若駒戦 1回優勝（1980年度 第3回）

有森浩三は、将棋界において独自の存在感を持ち続けており、彼の活躍は今後も多くの人々に影響を与えることでしょう。

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