有機合成化学協会

公益社団法人 有機合成化学協会について

公益社団法人有機合成化学協会（The Society Of Synthetic Organic Chemistry, Japan：SSOCJ）は、有機合成化学分野における日本の主要な学術研究団体の一つです。1942年8月1日に設立され、長年にわたり、有機合成化学およびその関連技術の発展を牽引してきました。この協会は、化学を学術研究領域とし、有機合成化学の進歩を通じて、人類文化や社会福祉の向上に寄与することを目的としています。

概要

有機合成化学協会は、単独学会として運営されており、日本化学会および日本工学会にも加入しています。これにより、国内の化学分野における幅広い連携を可能にし、学術的な交流や共同研究を促進しています。

沿革

協会は1942年に社団法人として設立され、その後、2012年に公益社団法人へと移行しました。この移行は、協会の活動がより公共の利益に資するものであると認められたことを示しています。設立以来、有機合成化学の分野で数多くの研究成果を支援し、その発展に貢献してきました。

刊行物

協会は、学術雑誌『有機合成化学協会誌』を刊行しています。

• - 誌名：

- 和文：有機合成化学協会誌
- 欧文：The Journal of Synthetic Organic Chemistry, Japan

• - 創刊年：1943年
• - 資料種別：ジャーナル（査読付き論文を含む）
• - 使用言語：日英混在
• - 発行形態：印刷体およびeジャーナル
• - 著作権帰属先：学会
• - クリエイティブコモンズ：未設定
• - 購読：有料

この学術誌は、有機合成化学に関する最新の研究成果や動向を掲載しており、国内外の研究者にとって重要な情報源となっています。論文は査読を経て掲載され、その質の高さが保証されています。

顕彰

有機合成化学協会は、有機合成化学分野で優れた業績を上げた研究者を表彰する制度を設けています。主な賞には、「野依賞」と「向山賞」があります。これらの賞は、当該分野における研究者のモチベーションを高め、さらなる研究の発展を促すことを目的としています。

組織運営

協会は、会員の研究者や技術者によって構成されており、学術研究の推進、情報の共有、人材育成など、多岐にわたる活動を行っています。また、国内外の関連学会との連携を密にし、国際的な学術交流にも積極的に取り組んでいます。

社会貢献

有機合成化学協会は、学術研究の推進だけでなく、その成果を社会に還元することにも力を入れています。具体的には、有機合成化学の知識を普及するための講演会やセミナーを開催し、一般市民への科学啓発活動も行っています。また、産業界との連携を通じて、有機合成化学の技術を応用した新製品の開発や産業の発展にも貢献しています。

今後の展望

今後も有機合成化学協会は、有機合成化学分野の発展に貢献するため、学術研究の推進、国際交流の促進、人材育成などの活動を積極的に展開していく予定です。また、社会のニーズに応じた研究テーマを設定し、研究成果を社会に還元することで、より豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。

参考文献

• - 日本学術協力財団 編『学会名鑑 2007-2009年版』日本学術協力財団、2007年。

外部リンク

• - 公益社団法人 有機合成化学協会

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