有田ダム

有田ダムについて

佐賀県西松浦郡有田町白川に位置する有田ダムは、二級河川である有田川水系の白川川に建設された多目的ダムです。このダムは、地域における水害対策と水資源の安定供給という重要な役割を担っています。

建設の背景

昭和28年の西日本水害では、有田川水系が氾濫し、流域に甚大な被害をもたらしました。有田町内の河川沿いには家屋が密集しており、河川の拡幅は非常に困難でした。さらに、古くから農業用水の確保も課題であり、渇水による干ばつも頻繁に発生し、水不足が深刻な問題となっていました。

これらの問題を根本的に解決するため、佐賀県は有田川水系の白川上流部に、県内初となる多目的ダムの建設を決定しました。これが有田ダムです。

ダムの目的と役割

有田ダムは、以下の主要な目的と役割を担っています。

1. 洪水調節: 大雨時にダムに水を貯めることで、下流への洪水を防ぎ、家屋や財産を水害から守ります。
2. 安定的な取水: ダムに貯えられた水は、農業用水や生活用水として安定的に供給され、渇水時の水不足を解消します。
3. 河川環境の保全: ダムからの適切な放流により、河川の水量と水質を保ち、生態系を健全に維持します。
4. 上水道の水源確保: ダムの水は、上水道の水源としても活用され、地域の生活を支えます。

ダムの構造

有田ダムは、重力式コンクリートダムとして建設されました。重力式コンクリートダムは、ダム自体の重さで水圧を支える構造で、安定性が高く、大規模なダム建設に適しています。

関連情報

有田ダムは、日本のダムの中でも多目的ダムとして重要な役割を果たしており、関連する情報として以下のものがあります。

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都道府県営ダム
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佐賀県内のダム（竜門ダムなど）
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有田ダムは、地域の防災、利水、環境保全に貢献する重要な施設であり、今後もその役割は大きいと考えられます。

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