有田沙織

有田沙織について

有田沙織（ありた さおり、1984年7月10日生まれ）は、日本の女子バレーボール界で輝かしい足跡を残した選手です。鹿児島県隼人町で生まれ育ち、彼女のバレーボール人生は小学校6年生の時に始まりました。特に熊本信愛女学院高校での活動中、彼女はその独特な左利きのスパイクが評価され、「大林2世」という称号を得るほど注目を浴びました。

プロ入りとオリンピックへの道

2003年、有田はNECレッドロケッツに入団します。翌年にはアテネオリンピックの世界最終予選において全日本代表に選出され、「アテネの秘密兵器」として期待されていました。しかし、選出直後に中国遠征中のバックアタックで左膝を負傷。医療機関での診断で左膝の前十字靭帯を断裂していることが判明し、アメリカで手術を受けることとなりました。

その後の回復は驚異的で、予定より早くコートへ復帰を果たしましたが、この怪我はその後のキャリアに大きな影響を及ぼしました。2005年には第12回Vリーグで復帰し、2008年には全日本候補に選出されるも、再度の怪我により代表を辞退するなど、波乱の経歴を歩むことになります。

選手生活の続行と転職

一時的に出場停止となった後、2008/09Vプレミアリーグではシーズン後半からスタメンとして活躍し、同リーグおよび第58回黒鷲旗大会ではチームを3位に導くなど、成果を出しました。2010年6月にはNECを退団し、2011年の8月には上尾メディックスへ加入しました。

その後、2013年7月には再び退部するものの、2014年6月に現役復帰を果たします。2017年にはVリーグ機構の移籍公示リストにて上尾メディックスからの退団が発表され、その後はコーチとして新たな道を歩みました。

2020年8月時点で、彼女は地元の霧島市に戻り、霧島整形外科病院に勤務し、地域に貢献しています。

私生活と家族

有田の姉である有田佳織もバレーボール選手として活躍しており、2007年までNECに在籍していました。バレーボールを通じて得た経験や技能を相互に学び合う家庭環境も、彼女の成長に寄与したことでしょう。

結論

有田沙織は、怪我に悩まされながらも、バレーボール選手としてのキャリアを全うし、さらには指導者としても活動を始めています。その情熱や意志の強さは、多くの後進にとっての励みとなることでしょう。バレーボール界での彼女の貢献は、今後の世代にも影響を及ぼすに違いありません。

もう一度検索