服部緑地野外音楽堂

服部緑地野外音楽堂について

服部緑地野外音楽堂は、大阪府豊中市服部緑地1-7にある大阪府立の野外音楽堂です。広大な服部緑地の中に位置し、自然に囲まれた環境で音楽を楽しめる場所として親しまれています。

概要

1991年7月、大阪府の文化振興を目的として設立された財団法人大阪府文化振興財団（現在は解散）によって、隣接する大阪センチュリー交響楽団（現・日本センチュリー交響楽団）の練習場「センチュリー・オーケストラハウス」と共に建設されました。総工費は16億円にのぼります。座席数は最大で2700名と、大規模なコンサートにも対応できるキャパシティを持っています。

毎年夏には、日本センチュリー交響楽団による「星空ファミリーコンサート」が開催され、多くの家族連れで賑わいます。また、その他にも様々なジャンルの音楽イベントが開催されており、府民の文化活動の拠点として重要な役割を果たしています。

1995年には、後述する音量制御システムが導入され、周辺への騒音対策が強化されました。客席はすり鉢状になっており、コンクリート地に樹脂製の椅子が固定されています。客席の一番後ろ（最上部）は芝生になっており、その外周には音量規制用の測定装置が複数設置されています。ステージは半円状に張り出した固定のコンクリート製で、半球体の屋根がついています。この屋根は、わずかながら反響板のような効果も持っています。ステージの後方にも客席が設けられています。なお、コンサートに必要なPAシステムは常設されておらず、イベント主催者が外部業者に委託して持ち込む形が一般的です。

音量制御システム

音楽堂の周辺には住宅地が広がっているため、比較的厳しい音量規制が設けられています。特にロックバンドなどの演奏でPAシステムを使用する際は、客席後方での音量レベルが規定値を超えると、自動的に制御システムが作動し、PAシステムが一定時間ミュートされる仕組みになっています。規定音量を下回らない状態が続くと、PAシステムが継続的にミュートされてしまうため、曲によっては全くPAが鳴らないということも起こりえます。そのため、コンサートを開催する際は、演奏するバンドが事前に音量を調整したり、ドラムや楽器アンプの設置場所を工夫したりすることで、音量制限を回避する必要があります。

交通アクセス

北大阪急行電鉄南北線「緑地公園駅」下車
阪急バス「緑地公園駅前」または「寺内一丁目」バス停下車

これまでに行われた主なイベント

様々なジャンルの音楽イベントが開催されています。

脚注

大阪府の施設である
イベントによっては入場料がかかる場合がある

関連項目

* 大阪城[[音楽堂]]（2014年まで大阪市音楽団が管理していた野外音楽堂）

服部緑地野外音楽堂は、自然豊かな環境の中で音楽を楽しめる貴重な場所として、多くの人々に愛されています。今後も様々なイベントが開催されることが期待されます。

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