望月潤一

望月潤一の野球人生に迫る

望月潤一（もちづきじゅんいち）は、1918年7月6日生まれの東京府出身のプロ野球選手で、主に投手として知られています。彼の野球人生は早稲田実業高校から始まり、多くの試合で活躍した彼の経歴をたどることができます。

高校時代と甲子園での活躍

望月は早稲田実業で学び、1934年から1936年にかけて、甲子園に出場する機会を得ました。一塁手として、また投手としての経験も積み、特に1936年の夏の大会では、宿敵育英商業との試合でサヨナラ負けを喫するなど、厳しい思い出も残しています。同期の太田健一とともに卒業後は、イーグルスに入団し、プロの道へと進みます。

プロでの活躍と特徴

イーグルスでは、1940年までの間、主に左の先発投手として活躍。彼の身長180cmから繰り出されるドロップ（縦に割れるカーブ）が決め球であり、1938年には驚異的な防御率を記録します。シーズン中、特に1939年には46試合に先発し、27敗を喫したシーズンも経験。その年のチーム得点力が低かったため、完封しない限り勝てない状況が続いたと、後に振り返りながら語っています。

打者としての成績は目立つものではありませんが、プロ入りの春に、チームの巨星・沢村栄治と対戦した際、打撃陣が沈黙を余儀なくされる中、突然代打で登場し、振ってみるも空振りが続いたエピソードは、今でも語り草です。

戦後のキャリアと影響

1940年に兵役に就くこととなり、終戦後の1946年に帰国。その後はパシフィックに在籍するも、肩の故障により退団し、社会人野球に転向しました。地元の淡路島に移住後は、洲本高校の春のセンバツ全国制覇に指導者の一人として貢献し、地域の野球を育てることに力を入れました。さらに、地元でのボランティア活動や野球審判長、三洋電機洲本のコーチ等としても活躍しました。

望月は、野球界における長年の経験と知識を通じて、淡路島の野球の発展に多大な貢献をすることとなります。そして、1993年に彼が亡くなるまでの間、地域の若者たちに野球の楽しさと厳しさを伝えていきました。

思い出と再会

1976年、プロ野球のOB会に招待された望月は、日本シリーズ観戦のために来たハリスと38年ぶりに再会。この再会もまた、彼の野球人生における大きなエピソードの一つです。

望月潤一の名称は、プロ野球の歴史に名を刻む存在として、今後も多くの人々に語り継がれることでしょう。彼の影響を受けた若き選手たちが、これからの野球界で活躍していくことを期待したいと思います。

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