朝日山地

朝日山地

朝日山地は、新潟県と山形県の県境に位置する山地です。広義には、朝日山地の西縁として日本海側の海岸部にある摩耶山地や蒲萄山地を含めることがあります。一方で、朝日山地、摩耶山地、蒲萄山地を分けて、これら3列の総称を朝日山系とする資料もあります。朝日山地は、朝日連峰と呼ばれることもあります。

地理

朝日山地は、大朝日岳（標高1,870.3m）を主峰としています。大朝日岳から北に延びる稜線には、中岳（標高1,812m）、西朝日岳（標高1,814m）、竜門山（標高1,687m）、南寒河江岳（標高1,695m）、以東岳（標高1,771m）などが連なっています。また、大朝日岳から東の稜線には、小朝日岳（標高1,647m）、鳥原山（標高1,429m）があります。

大朝日岳の南には、平岩山（標高1,603m）や祝瓶山（標高1,417m）が位置しています。大朝日岳から平岩山へと続く主稜線から南東方向に分岐して、御影森山（標高1,533m）、中沢峰（標高1,343m）、八形峰（標高1,289m）、葉山（標高1,237m）などの山々が連なっています。

なお、一部の資料では、朝日山地の主峰を西朝日岳とするものもあります。

自然

朝日山地の大部分は磐梯朝日国立公園の区域内に含まれており、豊かな自然が保護されています。標高1,200mまではブナ林が広がり、それ以上の高地ではミヤマナラやミネカエデなどの低木群落が優占しています。

この地域には、ヤマネやニホンカモシカ、ニホンツキノワグマなどの哺乳類をはじめ、イヌワシ、クマタカ、オオタカ、ハヤブサなどの猛禽類を含む、37科101種もの鳥類が生息しています。このため、1984年に国指定大鳥朝日鳥獣保護区（希少鳥獣生息地）に指定され、その面積は38,285haに及び、うち特別保護地区は8,611haとなっています。

眺望

小朝日岳や大朝日岳からは、朝日連峰の雄大な景色を望むことができます。

脚注

国指定大鳥朝日鳥獣保護区大鳥朝日特別保護地区指定計画書（案） (pdf.) - 平成16年8月16日環境省報道発表資料

関連項目

山脈と山地の一覧
磐梯朝日国立公園

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