朝陽カントリークラブ

朝陽カントリークラブの概要

朝陽カントリークラブは、山口県山陽小野田市に位置するゴルフ場です。この地域は歴史的に石炭の発祥地として知られ、明治時代からは炭鉱の開発が進められてきました。特に、日本火薬株式会社の厚狭作業所は、1950年代には従業員が1,600人の規模に成長しました。しかし、石油やプロパンガスの登場により石炭業界は不況に直面しました。

このような状況において、日本火薬の作業所長である田中立治氏は、従業員の救済策としてゴルフ場の建設を提案しました。提案は会社内で受け入れられませんでしたが、1963年には山林30万坪を取得し、1965年には朝陽観光開発株式会社を設立しました。知名度のあるゴルフコースデザイナー・間野貞吉氏に依頼し、コースの設計と造成が始まりました。

1966年11月7日には、9ホールのアウトコースが完成し、開場を迎えました。翌年にはインコースも整備され、全18ホールがそろいました。しかし、1972年にはインコースの一部が山陽新幹線の通過工事に影響を受け、1年間の閉鎖を余儀なくされました。この期間にいくつかの改造工事が行われ、最終的にはパー72のコースとしてリニューアルされました。

コースの詳細

朝陽カントリークラブは、広大な敷地を有し、丘陵コースの特性を生かしたレイアウトになっています。コース全体の面積は約990,000平方メートル（29.9万坪）で、距離は6,800ヤードです。フェアウェイはコウライ芝、ラフはノシバが使われており、2種類のグリーンが配置されています。

ゴルフ場の進行スタイルはキャディ付きとセルフの2種類があり、最大4人のグループでプレーするのが原則です。ゴルフコースは年齢や技術レベルに関係なく楽しめる設計となっています。

施設とアクセス

クラブハウスは3,018平方メートルと広々としており、選手や観光客に快適な環境を提供しています。アクセスも便利で、厚狭駅からタクシーで5分の距離にあります。また、山陽自動車道の小野田ICからも約2.5キロメートルとアクセス良好です。

練習場と休業日

練習場は十分な打席数を備えており、120ヤードの距離が用意されています。通常の休業日は毎週月曜日及び、12月31日と1月1日です。ただしセルフ営業に関しては開放されています。

朝陽カントリークラブは、歴史のある背景を持ちながらも、プレーヤーに優れたゴルフ体験を提供するための努力をしている素晴らしいゴルフ場です。アウトドアでのレクリエーションを楽しみたい方々にとって、訪れる価値のある場所です。

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