朝鮮大学校ラグビー部

チーム概要と歩み

朝鮮大学校ラグビー部は、「コリア」の愛称で親しまれる朝鮮大学校の体育会クラブの一つです。正式名称はKorea Univ Rugby Football Club。日本の大学ラグビーにおいて、関東大学ラグビーリーグ戦グループの2部に名を連ねています。その歴史は1968年に始まりました。以来、チームは一歩ずつ力を蓄え、数々の挑戦を続けてきました。

創部後、チームは学生クラブ選手権の舞台で頭角を現します。特に、1987年には東京都学生クラブ選手権で記念すべき初優勝を遂げました。この成功を足がかりに、チームはさらに躍進。1999年から2000年にかけては、関東学生クラブ選手権において2年連続で優勝という快挙を成し遂げ、その名を広く知らしめました。これらの実績が認められ、チームは2001年に関東大学ラグビーリーグ戦グループへの加盟を果たし、よりレベルの高い舞台での戦いを開始しました。現在は2部リーグに所属しており、悲願である1部リーグへの昇格を目指し、日々の練習に励んでいます。

チームを支える存在

チームの活動は、現役選手たちの努力と、多くのOB・関係者の支援によって支えられています。現在のチームを牽引するのは、共同主将を務める金洸羽選手（CTB・FL、大阪朝鮮高出身）と金智成選手（FL・No.8、大阪朝鮮高出身）です。また、副将の金秀鎮選手（WTB・FB、東京朝鮮高出身）や、李智寿選手（CTB、大阪朝鮮高出身）といった才能ある選手たちが、チームの中心となって活躍しています。

また、朝鮮大学校ラグビー部は、日本のラグビー界で活躍する優れた選手たちを数多く輩出してきたことでも知られています。特筆すべきOBには、クボタスピアーズ船橋・東京ベイや東芝ブレイブルーパス東京で活躍した金秀隆選手（ユーティリティBK、大阪朝鮮高出身）や、千里馬クラブでプレーし、現在は大阪朝鮮高校の監督を務める権晶秀選手（FL、大阪朝鮮高出身）がいます。さらに、日本代表や7人制日本代表としても活躍し、ヤマハ発動機ジュビロや豊田自動織機シャトルズでプレーした徐吉嶺選手（WTB、愛知朝鮮高出身）は、チームが誇るレジェンドの一人です。これらのOBたちの活躍は、現役選手たちにとって大きな刺激となり、チームの伝統を形作っています。

活動拠点とメディアでの露出

チームの主な活動拠点である練習グラウンドは、東京都小平市にある朝鮮大学校第2グラウンドです。このグラウンドで、選手たちは技術と体力を磨き、チームとしての一体感を高めるための厳しいトレーニングを積んでいます。

近年、朝鮮大学校ラグビー部はそのユニークな存在と活動内容から、メディアからの注目も集めています。2025年2月1日には、NHK教育テレビのETV特集で「逃げるなタックルせぇ〜朝鮮大学校ラグビー部〜」と題された番組が放送される予定であり、チームの活動や選手たちの素顔が広く紹介される機会となります。このようなメディア露出は、チームの認知度向上だけでなく、多くの人々にチームの魅力を知ってもらう貴重な機会となるでしょう。

未来への展望

朝鮮大学校ラグビー部は、過去の栄光に甘んじることなく、常に新たな目標に向かって進んでいます。現在の所属リーグである関東大学ラグビーリーグ戦グループ2部での戦いを勝ち抜き、1部リーグへの昇格を果たすことがチームの最大の目標です。この目標達成に向け、チーム一丸となって努力を続けています。

チームの活動は、単に競技力の向上を目指すだけでなく、ラグビーを通じて学生たちの人間形成や、困難に立ち向かう強い精神力を育む場でもあります。多くの人々の期待を背負い、朝鮮大学校ラグビー部はこれからも挑戦を続け、日本のラグビー界において確固たる存在感を示していくことでしょう。

関連する情報として、チームは学校法人東京朝鮮学園が運営する朝鮮大学校の一部であり、日本の大学ラグビーチームの一つとして活動しています。関東大学ラグビーリーグ戦グループに所属する他のチームとも交流を深めながら、競技レベルの向上に努めています。チームの最新情報や活動の様子は、公式HPやX（旧Twitter）、Instagramといった各種外部リンクで確認することができます。

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