朝鮮総督府財務局

朝鮮総督府財務局

朝鮮総督府財務局は、日本統治時代の朝鮮総督府に設置された重要な内部部局です。本記事では、その前身である朝鮮総督府度支部についても解説し、その変遷と役割を明らかにします。

沿革

1910年10月1日、韓国併合に伴い朝鮮総督府が設置されると同時に、度支部が設けられました。度支部には、庶務課と税関工事課の2課、そして司税局と司計局の2局が置かれました。これらの組織は、朝鮮における財政制度の確立と運営を担いました。

1915年3月31日、行政の簡素化を目的として、度支部の2局が廃止され、各課が独立して事務を執行する体制へと移行しました。部長官が各課の事務を指揮する体制となり、より効率的な行政運営が目指されました。

1919年8月20日、朝鮮総督府官制の改正（勅令第386号）により、度支部は財務局へと改組されました。この改組は、朝鮮における財政運営の重要性が増したことを示しています。

機構

1941年9月1日時点での財務局の機構は以下の通りでした。

税務課: 税に関する事務を管掌
土地調査課: 土地に関する調査および管理を担当
司計課: 会計に関する事務を管掌
理財課: 財政に関する事務を管掌
管理課: 局内の庶務および管理を担当
税務官吏養成所: 税務官吏の育成

財務局のほか、総督府所属官署として税務監督局（税務署）や税関などが置かれ、税務行政を担いました。

歴代局長

財務局長（度支部長官を含む）

歴代の局長については、詳細な情報は参考文献をご参照ください。

度支部司税局長

歴代の局長については、詳細な情報は参考文献をご参照ください。

度支部司計局長

歴代の局長については、詳細な情報は参考文献をご参照ください。

参考文献

朝鮮総督府編『施政三十年史』（朝鮮総督府、1940年）
朝鮮総督府編『朝鮮事情　昭和十七年度版』（朝鮮総督府、1941年）
戦前期官僚制研究会編『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』（東京大学出版会、1981年）

関連項目

大蔵省
* 台湾総督府財務局

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