木下智裕

木下 智裕（きのした ともひろ）

木下智裕は1957年7月31日生まれ、兵庫県出身の元プロ野球選手で、ポジションは左投手です。彼は若干の間、登録名を「木下智彦」としてプレーしていました。彼の野球キャリアは高校から始まり、特筆すべき点は大学生活を通じて数々の栄光を手に入れたことです。

高校時代

滝川高等学校に在籍していた木下は、2年生の際に控え投手として1974年の春の選抜に出場しました。残念ながら、チームは倉敷工業高に敗北し、木下の登板機会はありませんでした。しかし、彼はこの経験を生かして高中へ進学しました。

大学時代

高校卒業後、木下は東海大学に進学し、ここでも素晴らしい成績を収めました。在学中に彼のチームは8シーズン連続で首都大学野球リーグで優勝を果たし、1979年には日米大学野球選手権に日本代表として選出されました。

特に注目すべきは、明治神宮大会での活躍です。3年次の秋には準決勝で東洋大学の松沼雅之と対戦しましたが、延長戦の末に敗北を喫しました。その翌年も準決勝で先発として投げ、名城大学の藤原保行と競い合いましたが、残念ながら逆転され敗れました。大学卒業時点では、彼の通算成績は23試合登板、17勝無敗、防御率は1.04、奪三振112という素晴らしいものでした。この功績により、木下は最優秀投手賞とベストナインを3度受賞しています。

プロ野球入り

1979年のプロ野球ドラフトでは阪急ブレーブスから1位指名を受け、プロ入りを果たしました。1980年には一軍での初登板も果たし、それ以来、長い間中継ぎとして活躍しました。1983年には9勝を挙げ、新人王争いにも名を連ねました。

1985年オフ、阪急との契約更改が難航した結果、自由契約となりましたが、その後、読売ジャイアンツへの入団テストに合格し移籍しました。巨人ではワンポイントリリーフとしての役割を担い、層の厚い投手陣の中で存在感を示しました。1988年をもって現役を引退しました。

プロ成績

木下智裕のプロ成績は多岐にわたります。1980年11月8日には初登板を果たしましたが、試合では7失点を喫し敗戦投手になりました。しかし1983年には初勝利を挙げ、さらに同年には初セーブも記録しました。これらの経験を経て、彼はプロ選手としての地位を確立しました。

背番号と登録名

プロ入り以降、彼はいくつかの背番号を持ち替えました。

• - 1980年：19
• - 1981年 - 1982年：58
• - 1983年 - 1985年：35
• - 1986年 - 1988年：67

登録名も「木下智裕」の他に「木下智彦」としても知られています。

結論

木下智裕はそのキャリアを通じて数々の功績を残し、特に中継ぎ投手としての実力を示し続けました。彼の存在は、阪急ブレーブスや読売ジャイアンツの投手陣において重要な役割を果たし、野球界においての記憶に残る選手となっています。

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