木下達則

木下達則（きのした たつのり）氏は、1947年11月8日に生まれました。中央大学法学部を卒業後、1972年に埼玉県庁に入庁し、地方公務員としてのキャリアをスタートさせました。1996年には岩槻市助役に就任、その後、埼玉県人事委員会事務局長を経て、2005年には埼玉県下水道公社の理事長に就任するなど、行政の中枢で重要な役割を担いました。

2006年、木下氏は政治家としての道を歩み始めます。鳩ヶ谷市長選挙に立候補し、川口市との合併を公約に掲げ、現職の市長を破り初当選を果たしました。この選挙での有権者数は47,361人、最終投票率は60.17%でした。2010年の市長選挙では、新人候補2人を退け再選を果たし、2期目に入りました。この時の有権者数は49,180人、最終投票率は51.67%となっています。

特筆すべき業績として、2011年には川口市と鳩ヶ谷市の合併を実現させました。この合併は、地域行政の効率化と住民サービスの向上を目指すもので、木下氏のリーダーシップが大きく貢献しました。その後、2012年にはさいたま市副市長に就任し、市政運営に携わりました。また、この間には那須塩原市特別顧問も務め、地方行政の経験を活かして多方面で活躍しました。2016年にさいたま市副市長の任期満了を迎え退任、長年の地方行政への貢献が認められ、2019年春の叙勲で旭日小綬章を受章しました。木下氏の経歴は、地方自治における行政と政治の両面での豊富な経験を示しており、その功績は多岐にわたります。

木下氏のキャリアは、地方公務員としての着実な歩みから、政治家としてのリーダーシップの発揮、そして行政官としての専門性と幅広い知識が融合したものであり、地方自治の発展に大きく寄与した人物と言えるでしょう。

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