木暮武彦

木暮武彦の音楽人生

木暮武彦（こぐれたけひこ）、通称シャケは、1960年3月8日東京都杉並区に生まれた日本のロック・ギタリストです。彼は、音楽の道を歩む前に、武南高等学校を卒業しましたが、国士舘大学には進学せず、音楽活動に専念することを選びました。彼の音楽家としての旅は、13歳でフォークギターを手にしたことから始まりました。15歳の時に友人がエレキギターを弾く姿を見て衝撃を受け、ロックミュージックに夢中になるきっかけとなりました。

音楽キャリアのスタート

1980年代初頭、彼はレベッカのメンバーとしてプロデビューを果たし、バンド名の名付け親でもあります。レベッカでは中心的な役割を果たしながらも、2枚のアルバムをリリース後に脱退し、次のステップに進みました。1985年にはダイアモンド☆ユカイらと共にRED WARRIORSを結成し、翌年に再デビュー。こちらでもオリジナルアルバムを多数リリースし、1989年にはバンドが解散した後、渡米します。

アメリカでの活動

アメリカに渡った後、1990年にはソロ名義のアルバム『EARLY L.A.WORKS』を発表しました。しかし、本人はこのアルバムを「私生児のような作品だ」と振り返り、満足していない様子でした。その後、多国籍バンドCASINO DRIVEを結成し、楽曲制作に取り組みます。このバンドでは、木暮は初めてアルバム単位でのリード・ヴォーカルも務めました。CASINO DRIVEは一時の活動停止後、帰国することになります。

帰国後の活躍

帰国後の1995年にはプロジェクト「サイコデリシャス」を立ち上げ、アルバム『不思議な旅』を発表し、並行してRED WARRIORSの活動も続けました。1999年にはインディーズレーベルから2ndアルバム『真夜中の太陽』をリリースし、2001年に再録音とリミックスを施したリリースを行いました。さらに、2003年には山梨県に移住して初の完全インストゥルメンタルアルバム『Living in Celebration』を発表しました。

最近の活動

その後の数年でいくつかのプロジェクトやアルバムを発表し続け、2011年には『水と光の魔法』、2013年には『儚（はかない）』をリリース。2016年には『惑星にて』、2019年には『楽園の向こう側』といったアルバムで新たな音楽のスタイルも探求しています。これらの活動を通じて、木暮は日本のロックシーンでの存在感を高め続けました。

私生活

私生活では、木暮は2度の離婚を経験し、最初の妻はレベッカのボーカリストであるNOKKO、2番目の妻は歌手のチエ・カジウラです。カジウラとの間に生まれた娘は女優の杉咲花として活動しています。現在は一般女性と再婚し、息子も授かっています。彼の音楽キャリアだけでなく、私生活の変遷もまた、彼の人間性を豊かにしている要素の一つです。

このように木暮武彦は、多彩な音楽活動を経て、今もなお多くのファンに愛され続けるアーティストとして、ロック界にその名を刻んでいます。

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