木曽八坂神社

木曽八坂神社

東京都町田市木曽東に位置する木曽八坂神社は、地元の人々から深く信仰されている神社です。この神社は、寛政元年（1789年）に大谷家三代目八右衛門によって大谷家の守護神として設立されました。大谷家の祖、現・大谷忠久氏の意志のもと、京都の八坂神社から御神霊を分祠し、地域に勧請されたのがこの神社の始まりです。

神社の名称の由来となっている「牛頭天皇」は、木曽八坂神社の主要な祭神の一つであり、地元の人々から「天皇様」と親しまれています。また、この神社には「奉再天形青王牛頭天皇璽」と記された棟札も存在し、当時の氏子たちや中教正先達の笠原光太郎らによって誠心誠意祀られてきました。神社は地域の守護神としての役割を果たしており、境川、滝ノ沢、中原の三地区から崇敬を集めています。

もともとこの神社は、箭簳八幡宮の飛地に設置されていた境内社として知られていました。昭和42年（1967年）に改築が行われ、現在の姿となっています。境内の面積は約160坪で、境内社には武蔵御嶽神社の分社、稲荷神社、道祖神が存在し、豊かな信仰の対象となっています。

木曽八坂神社では、祭日の設定について特筆すべき点があります。元々、祭日は京都の本宮に合わせて7月15日とされていますが、様々な事情により毎年その日付は変動することがあるため、訪れる際には事前の確認が重要です。

祭神としては、素戔嗚尊（スサノオノミコト）や櫛稲田姫命（クシイナダヒメノミコト）、八柱御子神（ヤハシラノミコト）などが祀られており、それぞれが地域の繁栄や家内安全を願う神々として信仰されています。

アクセスの便も良く、最寄りの駅であるJR古淵駅からは徒歩約11分、JR町田駅および小田急線町田駅からはバスで「木曽住宅」または「境川団地中央」下車後、徒歩4分の距離に位置しています。

周辺には他にも多数の神社が点在しており、木曽秋葉神社、木曽金刀比羅神社、森野住吉神社、鹿島神社、八阪神社、大沼神社、日枝神社などが近隣にあり、地域全体で信仰の盛んなエリアとなっています。

木曽八坂神社は、地域の人々による長い歴史と共に、今もなお活発な信仰の場として機能しています。訪れることで、木曽地域の文化や歴史に触れることができる貴重な場所といえるでしょう。

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