木曽岬町

木曽岬町（きそさきちょう）

木曽岬町は、三重県の北東端に位置する町で、東は愛知県、西は木曽川を挟んで桑名市と接しています。伊勢湾の最北端に面し、木曽三川の豊かな水に育まれた肥沃な土地が広がっています。トマトの栽培が盛んで、県内有数の産地として知られています。

地理

木曽岬町は、木曽川と鍋田川に挟まれた場所に位置しています。鍋田川が愛知県との県境となっており、町の東側は愛知県弥富市と陸続きになっています。町の南部は伊勢湾に面しており、水郷地帯特有の景観が広がっています。

河川：木曽川、鍋田川

歴史

木曽岬町の歴史は、江戸時代の新田開発に遡ります。木曽川の河口に位置するこの地域は、たび重なる水害に悩まされてきましたが、先人たちの努力により干拓が進められ、新たな農地が造成されました。

1757年（宝暦7年）：見入川が締め切られ、見入輪中と加路戸輪中が陸続きになる。
1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、木曽岬村が成立。
1891年（明治24年）：白鷺川が締め切られ、源緑輪中と加路戸輪中が陸続きになる。
1963年（昭和38年）：鍋田川が締め切られ、町の区域が愛知県側と陸続きになる。
1989年（平成元年）5月1日：木曽岬村が木曽岬町となる。

人口

木曽岬町は、三重県内で最も人口の少ない町です。近年は過疎化が進んでいますが、子育て支援策や移住促進策などを積極的に展開し、地域の活性化に取り組んでいます。

行政

木曽岬町役場は、2016年11月に新庁舎に移転しました。新庁舎は、津波や高潮対策として、1階部分を地盤から1m高くし、2階以上が想定津波高よりも高くなるように設計されています。また、屋外には助命壇が設置されています。

町長：加藤隆（2009年5月5日より）
町議会：議員定数8名

公共施設

木曽岬町立図書館
木曽岬町立北部公民館
木曽岬町立東部公民館
木曽岬町立輪心乃里
木曽岬町体育館
木曽岬町武道館

産業

木曽岬町は、農業が盛んな町です。特にトマトの生産は県内トップクラスで、「とまリッチ」というブランド名で高糖度のトマトが販売されています。その他、米や麦、大豆なども栽培されています。

トマト：三重県の総出荷量の約6割を占める。高糖度トマト「とまリッチ」が有名。

交通

木曽岬町内には鉄道が通っていません。最寄り駅は、愛知県弥富市の近鉄弥富駅またはJR・名鉄弥富駅です。

バス：三重交通、木曽岬町自主運行バス
道路：伊勢湾岸自動車道（弥富木曽岬IC）、国道23号、国道1号、三重県道・愛知県道108号木曽岬弥富停車場線

教育

町内には小学校と中学校がそれぞれ1校ずつあります。高校はないため、生徒は桑名市などの高校に通学します。

木曽岬町立木曽岬小学校
木曽岬町立木曽岬中学校

名所・旧跡・観光スポット

木曽岬町には、自然や歴史に触れることができるスポットが点在しています。

観光
鍋田川堤 桜並木：春には桜が咲き誇り、多くの観光客で賑わいます。
鍋田川温泉、木曽岬温泉：湯治や観光に利用されています。
水郷県立自然公園：木曽三川の河口に広がる自然公園。
木曽岬町立文化資料館：町の歴史や文化を紹介する資料館。
グルービーパーク木曽川
旧跡
了清寺
源盛院
催事
輪中駅伝大会（2月）
産業文化祭（3月）
桜まつり（4月）
やろまい夏祭り（8月）
町民体育祭（10月）

出身者

初代諸戸清六：林業家、実業家。
花井瑛絵：レスリング選手。

木曽岬町は、豊かな自然と歴史、そして温かい人々が織りなす魅力的な町です。ぜひ一度、訪れてみてください。

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