木曽川橋梁 (東海道本線)

木曽川橋梁について

木曽川橋梁（きそがわきょうりょう）は、愛知県一宮市と岐阜県羽島郡笠松町を結ぶJR東海道本線に架かる鉄道橋です。この橋は、上下の線路がそれぞれ別々に設置されています。現在の橋梁は2代目であり、地域の交通インフラとして不可欠な役割を果たしています。

橋梁の基本情報

上り線

• - 供用開始年: 1971年（昭和46年）
• - 全長: 618.86m（約9連）
• - 区間: 愛知県一宮市北方町 - 岐阜県羽島郡笠松町円城寺

下り線

• - 供用開始年: 1958年（昭和33年）
• - 全長: 619.44m（約9連）
• - 区間: 愛知県一宮市北方町北方 - 岐阜県羽島郡笠松町円城寺

この橋梁は、木曽川駅と岐阜駅の間を結び、重要な輸送路となっています。

沿革と歴史

木曽川橋梁の歴史は1885年（明治18年）に始まりました。当初の工事は1887年に完了し、1,800フィートの長さを持つ単線の橋梁が誕生しました。しかし、1891年には濃尾地震により大きな被害を受け、翌年には復旧作業が行われました。

新たな橋梁の建設が進められ、1909年に新しい下り線用の橋が完成しました。この橋も単線で、1,800フィートの長さを持っていました。以降、旧橋は上り線用として利用されました。

その後、1911年には補強工事が実施され、1914年には上り線の老朽化が進んだため、橋桁の全交換が行われました。これにより、橋脚は従来のものを利用しながら新しい桁が組まれました。

1953年には再度補強工事が行われ、1954年にはC62形蒸気機関車によって高速運転が行われ、その結果、129km/hの最高速度を記録しました。これは狭軌蒸気機関車においての画期的な瞬間でした。

1958年には下り線の橋梁が老朽化し、新たに別の線として架け替えられました。その後、1971年には上り線の橋梁も同様に老朽化し、新たな橋が架けられることとなりました。

まとめ

木曽川橋梁は、長い歴史を経た鉄道橋であり、地域の交通を支える重要な役割を担っています。その設計や補強工事は技術の進歩を反映しており、今後も多くの人々に利用され続けていくことでしょう。地域に根ざしたこの橋は、利用者にとってかけがえのない存在となっています。

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