木曾 (軽巡洋艦)

軽巡洋艦木曾について

木曾（きそ）は、大日本帝国海軍が建造した球磨型軽巡洋艦の5番艦で、その艦名は中信地方や東海地方を流れる木曽川に由来しています。1921年に竣工し、艦は長崎造船所で建造されました。艦歴はシベリア撤兵や日中戦争を経て、太平洋戦争では第5艦隊に所属し北方作戦に従事しました。

艦の概要

木曾は、竣工時に艦橋下に格納庫を設け、艦橋前に滑走台を設置して陸上機を搭載できるようになっていました。この独自の設計により、他の球磨型軽巡洋艦よりも艦橋構造物が大型化しましたが、滑走台の実用性は低く、後に撤去されました。また、木曾は1,2番煙突の上部にそろばん型の雨水除去装置を有しており、これにより他艦と容易に識別できる特徴がありました。

軍歴の詳細

艦は1919年に起工され、翌1920年に進水、1921年には竣工しました。竣工後は呉鎮守府籍となり、すぐに第二艦隊第四戦隊に編入され、その後、旅順から青島にかけての哨戒活動や予備艦としての任務をこなしてきました。

木曾は1923年にはイギリス王太子の訪日中の艦艇護衛にも参与し、年代とともに重要な役割を担いました。1937年には第二艦隊第四水雷戦隊に編入され、海軍の様々な任務に従事していきました。

太平洋戦争での活躍

1941年12月8日に開戦すると、木曾は同日、幌筵に進出し、連合艦隊の機動部隊を支援するために出撃しました。その後もアメリカ機動部隊との交戦や、艦隊の哨戒任務に従事し、数々の戦闘に参加しました。特に、1942年のミッドウェー作戦での活躍が記録されており、アッツ島やキスカ島の攻略作戦にも参加しました。

0041その後、木曾は連合艦隊の下令により、様々な陸軍部隊輸送の任務に就き、戦局の推移に従って作戦行動を変化させていきました。1944年には大幅な改修が施され、より現代的な艦艇としての役割を果たしました。

最期

1945年3月20日に木曾は軍艦籍から除かれ、その後はフィリピンに放置されました。1955年から1956年にかけて、その艦体は解体されました。木曾は35年間にわたって日本海軍の軽巡洋艦として名を馳せ、その艦歴は日本海軍の歴史に刻まれています。

結論

木曾の歴史は、海軍の中でも特に興味深いもので、艦船の設計や運用についての貴重な情報を提供しています。この艦艇の概要を知ることは、近代軍艦の発展と当時の軍事戦略を理解するために重要です。

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