木村和也

木村 和也（きむら かずや）

木村和也は、1969年1月30日に東京都国立市で生まれた熊本放送のアナウンサーです。彼の家庭は駅前で薬局を営んでおり、地元での生活が彼の成長に影響を与えました。木村は国立市立国立第一中学校を卒業後、成蹊大学工学部経営工学科に進学し、1991年に卒業しました。

彼のアナウンサーとしてのキャリアは、最初にTBSの採用試験を受けたものの不採用となり、同じ系列の熊本放送に入社することで始まりました。入社後、木村は報道製作局のアナウンス部長や専門部長を歴任し、地元熊本だけでなく広範囲にわたって報道活動を展開しています。

突然の事故

2001年3月14日、アナウンサーとして10年目を迎えた木村は、自身が担当していた番組『どよテン』の取材中にパラグライダーを体験しましたが、そこで想定外の事故に遭遇します。強風に煽られた木村は、5メートルの高さから墜落し、第三腰椎を圧迫骨折、脊髄損傷を負ってしまいました。これにより、両下肢麻痺を抱えることとなります。担当医師は「歩けるようになる可能性は1%」という厳しい見立てを示しましたが、木村は明確な意志を持ち、懸命にリハビリに取り組みました。

この危機を経て、入院237日後には仕事に復帰を果たしました。彼は入院中の思いや葛藤を綴った闘病日記を書き、2004年には『再起可能』というタイトルで書籍として出版。さらにその書籍内には、彼の当時の恋人で後に妻となる宮川真美にも触れています。

講演活動と人気

『再起可能』の出版以降、木村は講演活動にも乗り出しました。彼の講演は「再起可能」をテーマに、様々な場所で行われています。木村のストーリーは多くの人々に勇気を与え、彼は地域で特に人気を誇るアナウンサーとなっています。彼は、レギュラー番組のない土日や平日の午前中に精力的に講演する姿勢を貫いています。

プライベートと人となり

彼は『キムカズ』として親しまれ、熊本県民から厚い支持を得ています。身長は165cmであり、ボーイスカウトに12年在籍していたことから、手旗信号やロープ結びを得意としています。その座右の銘は「為せば成る」であり、日々の努力の大切さを表現しています。愛車はボルボV40で、趣味は釣り、陶芸、料理にも挑戦しています。

木村は2008年、タレントの宮川真美と結婚しました。彼らは8年間の交際を経てゴールインしたことでも知られ、結婚の様子を番組内で報告するなど明るいエピソードがあります。彼は1児の父でもあり、家庭生活も充実させています。

現在の活動

木村は現在も熊本放送での様々な番組に出演中です。テレビ番組『天草フィッシングスタイル』や、ラジオ番組『ラジてん』や『キムカズの上天草時間』などで活動しています。また、『熊日ニュース』などでも随時情報を発信しています。

木村和也は、多岐にわたる活動を通じて、その経験やスポットライトの背後にあるストーリーを伝え続けている、熊本の誇りともいえるアナウンサーです。

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