木村龍

木村龍

木村龍（きむら りゅう、1950年6月9日 - ）は、熊本県出身の日本の画家、人形作家です。球体関節人形を山本じんに師事し、ボックスアート、球体関節人形、胸像、レリーフなど、多様な形態の作品を手がけています。

作品の特徴

木村龍の作品は、その独特な世界観で知られています。特に、冷たく凍りついたような表情の人形作品群は、他の人形作家とは一線を画し、見る者を惹きつけます。絵画作品においては、ノスタルジックな昭和の雰囲気を色濃く反映したものが多く、懐かしさと温かさを感じさせます。

略歴

1950年：6月9日、熊本県に生まれる。
1969年：上京し、似顔絵描きなどをしながら画家を目指す。
1974年頃：中野ブロードウェイのギャラリーなどで絵を発表。
1982年：原宿デイリープラネットで初めて人形を発表。この展示がきっかけで、山本じん、天野可淡、吉田良、恋月姫らと交流を深め、各ギャラリーで作品を発表する。
1985年：「第一回人形たち展」奨励賞を受賞。
1987年：「第三回人形たち展」奨励賞を受賞。
1990年：片岡佐吉のマリアの心臓に作品を委託。
2001年：gROTTESCO△sEPHIRAHの舞台「帝国曼荼羅見世物館」の題字と人形制作を担当。
2012年：zaroff(初台)で個展を開催。以降、zaroffの企画展に多数参加。
2013年：DVD作品集「いおぎい国の休日」を発売。
2016年：写真集「光速ノスタルジア」を発売。

銀座のスパンアートギャラリー、浅草のパラボリカ・ビス、銀座のヴァニラ画廊、渋谷のBunkamuraGallery、神戸の歩歩琳堂、南青山のビリケンギャラリーなど、数多くの企画展やグループ展に参加しています。

2019年：和歌山県紀の川市の真言宗山階派長壽寺に納める「飯綱大権現」を完成（2020年4月に開眼の儀式）。
2021年：SWERYによる小説「ディア•アンビバレンス」の装画を担当。
2022年：5月、京都ライト商会にて関西初の個展を開催。絵画、立体作品合わせて70点という自身最多の展示作品数となる。

人物

三鷹市で創作人形教室「いおぎい国天使商会」を主宰し、後進の指導にもあたっています。立島夕子も彼の教え子の一人です。

エピソード

40年ほど前に依頼されて描いた床屋の看板が、色褪せることなく当時のまま残っていた。
料理が得意で、教室では手料理が振る舞われる。
叔父は書道家であり、後を継がないことで叔父を泣かせたことがある。
若い頃、フォークシンガーの高田渡や画家のスズキコージと三鷹の同じアパートに住んでおり、親交があった。中山ラビとも交流があった。

作品集

DVD作品集「いおぎい国の休日」
写真集「光速ノスタルジア」（アトリエサード）

関連項目

球体関節人形
芸術
絵画
耽美

外部リンク

* 木村龍 いおぎい国天使商会Twitterアカウント

もう一度検索