木股昌俊

木股 昌俊（きまた まさとし）について

木股昌俊氏は、1951年6月22日に岐阜県瑞浪市で誕生しました。彼の家庭は鉄道好きが多く、父親は国鉄の職員でした。この影響から、木股氏も幼い頃から鉄道に強い興味を持って育ちました。彼は東海高等学校を卒業後、北海道大学の工学部に進学しました。大学では、熱機関第2講座を専攻し、主に内燃機関やディーゼルエンジンの研究に取り組みました。

木股氏は1977年、久保田鉄工に入社しました。当初はエンジン技術部を希望していましたが、筑波工場に配属され、トラクター組み立てラインの品質管理を担当することになりました。この役割では、製品の品質向上のために多くの努力を重ねました。その後、彼は1988年にアメリカアトランタ工場に赴任し、国際的な経験を積むこととなります。1995年には筑波工場に戻り、製造課長としてさらなる改善に努めました。

筑波工場では、トヨタのカンバン方式を参考にした様々なカイゼン（改善活動）を進め、業務効率の向上に寄与しました。2001年には筑波工場長に就任。その後、2010年にはタイにある子会社サイアムクボタコーポレーションの社長という重要な役割を務めました。

2014年、木股氏はクボタに戻り、同年4月には副社長に就任しました。6月4日に急逝した益本康男氏の後を受け、社長代行を経て、7月8日には代表取締役社長に就任しました。これにより、クボタの経営を牽引する立場に立つこととなりました。さらに、同年にはクボタ創業130年を迎えるにあたり、代表取締役会長としても重要な役割を果たしています。

また、木股氏は日本産業機械工業会の副会長や、日本農業機械工業会の会長、そして日本水道工業団体連合会の会長など、様々な経済団体でも活躍しています。2021年にはフランス共和国から国家功労勲章シュヴァリエを受章するなど、国内外での評価も高まっています。

彼の経営哲学には、社員が主役であるとの理念があり、部下の成長を重視する姿勢が色濃く表れています。木股氏がクボタの社長として登場した際には、社員とともに会社を成長させる考えを前面に出し、その姿勢はメディアでも高く評価されています。

木股昌俊氏は、クボタを率いながら日本の機械産業を世界に向けて押し上げるリーダーとして、その役割を果たしています。彼の業績や活動は、さらなる成長を遂げるクボタにおいて、今後も注目され続けることでしょう。

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