木賊山 (山)

木賊山（とくさやま）

木賊山は、山梨県山梨市と埼玉県秩父市の境界に位置する標高2,469mの山で、奥秩父山域の主脈上にそびえる峰の一つです。別名、雲切山とも呼ばれ、その大きな山容が特徴的です。

概要

山名については、かつて混乱が見られました。現在でも、木賊山の山頂にある三角点には「破風」、東隣の破風山の山頂にある三角点には「破不山」という名称が付けられています。この奇妙な状況は、明治時代に陸軍測量部が誤って木賊山の山頂に破風山の三角点を設置してしまったことに起因すると伝えられています。混乱を避けるため、破風山の三角点を「破不山」と呼ぶようになったとされています。

木賊山を単独で目指す登山者は少なく、多くは甲武信ヶ岳と雁坂峠を結ぶ稜線、または西沢渓谷入口から甲武信ヶ岳へと続く登山道「徳ちゃん新道」を歩く際に通過します。この山域は、5月から6月にかけてシャクナゲが見頃を迎え、登山者の目を楽しませます。

木賊山の山頂は残念ながら樹林に囲まれており、眺望は開けていません。しかし、甲武信ヶ岳方面へ少し下った場所には、素晴らしい展望地が広がっています。そこからは、目の前に甲武信ヶ岳が聳え立ち、遠くには国師ヶ岳や金峰山などの山々を望むことができます。

周辺の山小屋

甲武信小屋 - 山頂から約20分

隣接する山

甲武信ヶ岳
鶏冠山（とさかやま）
雁坂嶺

登山ルートについて

木賊山へは、主に以下のルートでアクセスできます。

1. 甲武信ヶ岳からの縦走ルート: 甲武信ヶ岳から雁坂峠へと続く稜線上に位置しており、縦走ルートの一部として訪れることができます。アップダウンのある稜線歩きを楽しめます。
2. 徳ちゃん新道: 西沢渓谷入口から甲武信ヶ岳へと続く登山道「徳ちゃん新道」を利用するルートです。比較的整備されており、初心者にもおすすめです。ただし、一部急な箇所もあります。

注意点

木賊山周辺は、標高が高いため、天候が変わりやすいです。雨具や防寒具を必ず持参しましょう。
登山道は整備されていますが、滑りやすい箇所もあります。トレッキングシューズを履き、足元に注意して歩きましょう。
水場は限られています。事前に十分な量の水を用意しましょう。

関連情報

奥秩父[[山塊]]
日本の山一覧

外部リンク

国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形図名：金峰山

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