未来工業

未来工業株式会社：ユニークな経営で注目される電設資材メーカー

未来工業株式会社は、電気設備資材、給排水設備、ガス設備資材の製造販売を主な事業とする会社です。1965年に岐阜県大垣市で設立され、現在は安八郡輪之内町に本社を構えています。同社は、そのユニークな経営方針と社員を大切にする企業文化で知られ、多くのメディアから「ホワイト企業」として注目されています。

沿革

1965年：岐阜県大垣市にて会社設立
1985年：岐阜県安八郡輪之内町に移転
1991年：名古屋証券取引所市場第二部へ上場
2003年：持株会社制移行に伴い上場廃止、未来株式会社が名証2部へ上場
2006年：純粋持株会社体制を廃止し、未来株式会社を吸収合併。事業持株会社として名証2部に上場
2009年：神保電器株式会社が岐阜神保電器株式会社を吸収合併
2016年：垂井工場が完成し、養老工場を移転
2018年：名古屋証券取引所市場第一部へ市場変更。東京証券取引所市場第一部へ上場

特徴的な取り組み

未来工業の最大の特徴は、創業者である山田昭男氏が打ち出した独自の経営方針です。

短い労働時間: 1日の就業時間は7時間15分。
残業ゼロ: 徹底した効率化により残業をなくしています。
年間休日140日: ワークライフバランスを重視しています。

また、社員のモチベーションを高めるための施策も充実しています。

全員正社員: 派遣社員やパートはおらず、全ての従業員が正社員です。
充実した育児休業: 育児休業は3年まで取得可能です。
高い定年: 定年は70歳です。
高水準の給与: 給与は地元・岐阜県庁と同等の高水準を維持しています。

社内の無駄を徹底的に排除するユニークな取り組みも有名です。例えば、事務所の蛍光灯一つ一つに社員の名札が付けられ、消灯責任者を明確にしています。また、会社見学を有料化し、見学料を徴収することで、総務担当者の労賃を確保しています。

事業所

未来工業は、日本各地に事業所を展開しています。

本社: 岐阜県安八郡輪之内町
支店: 仙台、新潟、東京、名古屋、大阪、中四国、福岡
営業所: 札幌、旭川、盛岡、仙台、郡山、新潟、松本、北陸、水戸、さいたま、東京、千葉、横浜、静岡、名古屋東、名古屋、大垣、大阪、神戸、高松、松山、広島、福岡、大分、長崎、熊本、鹿児島、沖縄
工場: 札幌、山形、茨城第1～第3、大垣、養老、垂井、熊本第1・第2

グループ会社

未来工業は、以下のグループ会社を抱えています。

未来精工株式会社
未来運輸株式会社
未来技研株式会社
未来化成株式会社
神保電器株式会社
岐阜神保電器株式会社
台湾未来国際工業股ｲ分有限公司
未来建装株式会社
株式会社ミライコミュニケーションネットワーク
株式会社アミックスコム

受賞歴

未来工業は、その独特な経営手法と社会貢献活動が評価され、数々の賞を受賞しています。

1997年：織部賞の知事賞を受賞
2011年：第1回「日本で一番大切にしたい会社」大賞受賞
2015年：第1回ホワイト企業大賞受賞
* 2016年：緑化優良工場等経済産業大臣表彰受賞

未来工業は、社員を大切にする経営とユニークな発想で、電設資材業界において独自の地位を確立しています。その経営哲学は、多くの企業にとって参考になるでしょう。

もう一度検索