末広町 (桐生市)

群馬県桐生市末広町：駅周辺の活気あふれる歴史的町並

群馬県桐生市の中心部に位置する末広町は、JR両毛線とわたらせ渓谷線の桐生駅北口周辺を主なエリアとする町です。古くからの町並みが残りながらも、近年の再開発によって近代的な街並みが融合し、歴史と活気が共存する魅力的な地域となっています。

地理と交通

末広町は桐生市の中部に位置し、宮前町、堤町、巴町、元宿町とともに桐生市第八区に属しています。東西には末広町通りとかに川通りが、南北には新川橋通りが走り、交通の便が非常に良い立地です。特に末広町通り沿いには、アーケード商店街が形成されており、飲食店や衣料品店などの専門店が軒を連ね、買い物客や地元住民で賑わっています。かに川通り周辺は、かつては飲食店街として栄えていましたが、桐生駅周辺土地区画整理事業によって、現在では保健福祉会館や地方合同庁舎といった公共施設が建ち並び、街の景観を一新しています。なお、ファミリーマート桐生末広町店周辺は、かつて末広町でしたが、区画整理により巴町に住所変更されています。

公共交通機関としては、JR東日本両毛線とわたらせ渓谷鐵道の桐生駅が利用可能です。バス路線も充実しており、市内各地へのアクセスも容易です。また、道路網も整備されており、自家用車でのアクセスも便利です。群馬県道3号前橋大間々桐生線が東西に、新川橋通りが南北に町を貫いています。

歴史

末広町の歴史は古く、かつては本宿村の一部でした。1873年（明治6年）には、今泉村、堤村、本宿村、村松村が合併して安楽土村となり、その後、1889年（明治22年）の町村制施行により、桐生新町、新宿村、安楽土村、下久方村、上久方村平井が合併して桐生町が発足しました。安楽土村は桐生町の大字の一つとなり、1921年（大正10年）の市制施行を経て、1929年（昭和4年）に大字が廃止され、現在の町名である「末広町」となりました。長い歴史の中で、商業の中心地として発展し、現在に至っています。

施設

末広町には、生活に便利な様々な施設が充実しています。代表的なものとして、桐生市保健福祉会館、桐生地方合同庁舎、桐生税務署、桐生シルバーホテル、ホテル桐盛館などが挙げられます。また、飲食店も多く、魚民桐生北口駅前店やケンタッキーフライドチキン桐生店など、駅周辺の利便性も高いです。災害時には、桐生市保健福祉会館が洪水災害、土砂災害、内水氾濫時の緊急避難場所として指定されています。

まとめ

末広町は、歴史と商業が調和した、桐生市の中心的な町です。駅周辺の再開発事業も進み、利便性も向上していることから、今後も発展が期待される地域となっています。古き良き街並みを残しつつ、現代的な機能性を兼ね備えた末広町は、住む人、訪れる人にとって魅力的な場所と言えるでしょう。

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