本会議

本会議とは

本会議とは、議会において所属する全議員によって構成される会合で、議会活動の核心を成す重要な場となっています。日本の国会では、衆議院と参議院それぞれで個別に本会議が開催され、国の法律や政策に重要な意思決定を行う場となっています。

日本の国会における本会議

日本の国会には、衆議院と参議院という二つの院があります。それぞれの院では本会議が開かれ、重要法案の趣旨説明や法案の採決など、さまざまな案件について議論されます。これにより、議員一人一人が各自の意見を述べ、成熟した決議が形成されます。

秘密会の設定

本会議は原則公開で進められますが、特定の状況下では秘密会に切り替えることができます。出席している議員の3分の2以上の賛成があれば、会議を秘密会とすることが可能です。これにより、外部に公表すべきでない情報や敏感な議題に関しても、議員同士で率直に議論を行うことができます。

定足数と議席の配置

本会議を成立させるためには、出席議員が総議員数の3分の1以上である必要があります。ただし、特定の条件下では4分の1で足りる場合も存在します。議席の配置は議長の権限により決定され、衆議院では与党が議長から見て右側に、野党が左側に座るのが一般的です。一方、参議院では大会派が中央を占め、左右に小会派が配置される形式が取られます。このような配置は議員の当選回数によっても順序が決まっており、当選回数が少ない者が前列に、より多くの当選回数を持つ者は後列に座るようになっています。

定例日と特殊な開催

本会議は、衆議院では主に火曜日、木曜日、金曜日の午後1時に開かれ、参議院では月曜日、水曜日、金曜日の午前10時に行われます。ただし、議事が予定されていない場合には、定例日であっても会議は開催されないことがあります。また、定例日以外にも必要に応じて本会議を開くことがあるため、議会活動は柔軟に行われます。

全院委員会について

かつては帝国議会において本会議の他に全院委員会が存在し、全議員が参加する形での議論が行われていました。しかし、日本国憲法下の国会制度では、全院委員会は設けられていません。これにより、現在の国会活動はより集中した形で本会議を通じて進められることとなっています。　

本会議は、議会の議論をまとめ、法案を整えるための不可欠なプロセスであり、国の政策決定に大きな影響を与えています。

もう一度検索