本山秀毅

本山秀毅（もとやま ひでき）

日本の合唱指揮者として、宗教音楽を中心に幅広く活躍している本山秀毅氏は、1960年9月29日に京都府京都市で生まれました。京都市立芸術大学音楽学部声楽専修を卒業後、フランクフルト音楽大学合唱指揮科で研鑽を積みました。ヘルムート・リリング、ウベ・グロノスタイといった名匠に師事し、指揮者としての基礎を築きました。

主な活動

本山氏は、びわ湖ホール声楽アンサンブルの専任指揮者、大阪センチュリー合唱団の指揮者、ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団の音楽アドヴァイザーなど、多くの合唱団で要職を務めています。また、宝塚国際室内合唱コンクールの理事、京都バッハ合唱団の主宰、バッハアカデミー関西の指揮者としても活動しています。さらに、大阪音楽大学の学長や教授も歴任し、後進の指導にも力を注いできました。

バッハ作品への情熱

本山氏は特にヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品に深い造詣を持ち、1988年に自ら設立した「京都バッハ合唱団」では、バッハの声楽作品全曲演奏という壮大なプロジェクトに挑戦しています。この合唱団の活動は、バッハ音楽の普及と理解に大きく貢献しています。

幅広い活躍

合唱団の客演指揮者や講習会講師、コンクール審査員としても活躍し、合唱音楽の普及に尽力しています。オペラの合唱指揮も手がけ、その活躍は多岐にわたります。2014年には、「Harmony for Japan 2014」で「群青（福島県南相馬市立小高中学校）」の混声4部合唱＋オーケストラを指揮し、復興への想いを音楽で表現しました。

受賞歴

長年の音楽活動と功績が認められ、数々の賞を受賞しています。

1995年：第15回藤堂音楽褒賞
2001年：京都市芸術新人賞
2010年：大阪府文化祭奨励賞（バッハ「マタイ受難曲」の演奏に対して）
2017年：関西合唱連盟長井賞

京都バッハ合唱団

本山氏が主宰する「京都バッハ合唱団」は、バッハを中心とした教会音楽の多角的な理解を目指し、1988年に創立されました。設立当初から大阪チェンバーオーケストラ（関西室内楽協会）と共演し、チャペルコンサートなどを開催しています。関西室内楽協会のモーツァルト交響曲シリーズでは、金昌国氏の代役として2度指揮を務めました。22年間の活動で、約130回の演奏会と2回の海外演奏旅行、3回の国内演奏旅行を実施しています。

京都バッハ合唱団の歩み

1988年1月：ドイツ留学から帰国した本山秀毅氏を中心に、「京都バッハアンサンブル」として発足。
1990年：メンバーを約40人に拡充し、「京都バッハ合唱団」に改称。
2000年5月：メンバーを再編成し、大阪チェンバーオーケストラと共同で「バッハアカデミー関西」を設立。
2010年：バッハ「マタイ受難曲」の演奏で大阪府文化祭奨励賞を受賞。

著作

本山氏の著書「喝采、その日その日。～うたごころの現場から～」（パナムジカ出版、2017年）では、自身のFacebook投稿を基に、合唱音楽への情熱と深く豊かな音楽観が綴られています。

関連人物

河野正孝：関西室内楽協会代表

関連団体

関西室内楽協会
天満教会

外部リンク

本山秀毅 Facebook
本山秀毅 - 学校法人 大阪音楽大学
京都バッハ合唱団

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