本当にあった!!都市伝説2

本当にあった!!都市伝説2

『本当にあった!!都市伝説2』は、2003年に発表されたオリジナルビデオ作品です。田川幹太が監督を務めた本作は、前年にリリースされ好評を博した『本当にあった!!都市伝説』の続編として制作されました。都市伝説という、現代社会で語り継がれる怪談や噂話を主題としたシリーズの第2弾として、その内容をさらに深化させています。

作品概要と構成

本作は、前作の成功を受け、同じく都市伝説をテーマにしたオムニバス形式を採用しています。作品の中心となるのは、ストーリーテラーの語りです。前作からキャストが変更され、本作ではかわさきひろゆきが語り手として登場し、視聴者を都市伝説の世界へと誘います。

作品では、実に全33話にも及ぶ多種多様な都市伝説が紹介されます。これらの話は、単に語られるだけでなく、その一部は再現ドラマとして映像化されています。これにより、都市伝説の内容がより具体的かつ視覚的に提示され、視聴者に強い印象や恐怖感を与えます。再現ドラマを交えることで、単なる怪談集とは異なる、映像作品としてのエンターテインメント性を高めている点が特徴です。

収録された都市伝説の例

本作に収録されている都市伝説は、現代社会に根ざしたものから、古くから伝わる伝承、個人の奇妙な体験談まで、非常に幅広いジャンルを網羅しています。以下に、収録された話の一部を挙げます（順不同）。

擦る音（再現ドラマ）
歩行者道路標識
100キロばばあ
ギロチン
切断強盗
アラブ人への恩返し
骨を喰う男
当たり屋FAX
人柱伝説
退学
舐められた手
首なしライダー
引きずられた死体
道端の幽霊
残されていたもの（再現ドラマ）
深泥地
腕が・・・
フルフェイスヘル
おんぶ
犬顔人
原子力
明智光秀
手を振って
真空波
歩くマリア像
像の呪い
赤墓
ほくろ
開けてくれ
山の家
今度は・・・
道案内する同乗者（再現ドラマ）
* 激突!

これらの話の中には、「100キロばばあ」や「舐められた手」といった比較的よく知られた都市伝説もあれば、本作で初めて耳にするような独特な話も含まれています。再現ドラマが制作された「擦る音」「残されていたもの」「道案内する同乗者」などは、特に印象的なパートとなっています。

出演者

作品の核となるストーリーテラーは、かわさきひろゆきです。彼の語り口が、様々な都市伝説の雰囲気を演出し、視聴者を引き込みます。再現ドラマ部分には、桜庭あつこ、小原加奈子などが名を連ねており、語られる物語にリアリティを与えています。また、作品全体の不気味さや臨場感を高める上で重要な役割を果たすナレーションは、鈴木栄一郎が担当しています。

作品の評価と影響

2003年という時期は、インターネットの普及とともに都市伝説が改めて注目され始めていた頃であり、本作はそうした時代の空気の中でリリースされました。オリジナルビデオという形態は、レンタルショップなどを通じて多くの人々に視聴される機会を提供し、都市伝説ブームの一端を担ったと言えるでしょう。田川幹太監督の手腕、かわさきひろゆきの語り、そして再現ドラマの出演者たちの演技が一体となり、都市伝説の持つ独特の魅力を引き出しています。本作は、その後の都市伝説を扱った映像作品にも影響を与えた可能性があり、このジャンルにおける重要な作品の一つと位置付けられます。

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