田川幹太

田川 幹太（たがわ かんた）

1967年6月5日、大阪府に生まれる。日本の映画監督、映像作家、脚本家として知られ、血液型はO型であった。2023年3月12日に55歳でその生涯を閉じた。

大阪府で幼少期を過ごし、門真市立第一中学校に入学後、守口市立梶中学校へ転校。高校は東海大学付属仰星高等学校の第一期生として進学した。その後、東海大学文学部を卒業し、映像制作の世界へと足を踏み入れ、主にオリジナルビデオ（OV）業界を中心に活動を開始した。活動初期にあたる2000年頃は、カタカナ表記の「タガワカンタ」名義を用いることもあった。また、元日本シナリオ作家協会の会員でもあった。

彼のキャリアにおいて、特撮ファンの一部から厳しい評価を受けた作品として、2003年に東京国際ファンタスティック映画祭に出展された『最強獣誕生 ネズラ -NEZULLA-』がある。この経験は、その後の活動に少なからず影響を与えたとされる。

2003年には、長年在籍した制作会社トランスフォーマーを離れ、自身のビデオ制作会社「ビックバーム」を設立。同年、『本当にあった!!都市伝説』の第一作目を制作し、以降、ホラー、オカルト、ドキュメンタリー、モキュメンタリーといった様々なジャンルで精力的に活動を展開した。この時期には、『TV放送禁止シリーズ』や『杉沢村伝説』、『恐怖の人体実験』シリーズ、『本当にあった!!都市伝説』シリーズ、『怨念地図』シリーズなど、数多くの作品の監督、脚本、製作、構成などを手掛けた。

映像制作と並行して、インターネット上での活動も積極的に行った。2013年にはYoutubeとニコニコ動画に「Zooチャンネル」を開設。ここでは、心霊スポット探訪動画をはじめ、映画評論や、自身がボーカルを務める音楽バンド「ゼットン＆パンドン」としての活動など、幅広い内容を配信した。特に、マッチョテングマンやヨシDIXIESらとともに制作した心霊スポット探訪シリーズ『ガチシリーズ』や『シン・ガチシリーズ』は人気を博した。これらの活動を通じて、新たなファン層を獲得した。

監督、脚本家、映像作家として多岐にわたる才能を発揮し、ホラーやオカルトといったジャンルで独自の地位を築いた田川幹太氏は、晩年はインターネット配信でも多くのファンを獲得したが、2023年3月12日、胆管癌のため死去した。享年55歳であった。

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