本性寺 (新宿区)

本性寺は、東京都新宿区にある日蓮宗の寺院です。寛文10年（1670年）に観智院日詠によって開山されました。

歴史

江戸時代初期、幕臣であった三田佐兵衛の祖父（妙伝院日香居士）は、この地を隠居所としていました。寛永18年（1641年）に、この土地は観智院日詠に譲渡されました。妙伝院日香居士の死後、日詠は彼の菩提を弔うために寺を創建しました。これが本性寺の始まりです。

日詠は本堂や庫裏の建設に着手しましたが、延宝5年（1677年）に遷化しました。その後、2世住職である円智院日成の代になり、寺の整備が完了しました。

境内には、「北向毘沙門天堂」という堂宇があり、毘沙門天像が安置されています。この毘沙門天像は、もともと太田道灌の時代から江戸城本丸にあったと伝えられています。その後、江戸幕府5代将軍である徳川綱吉の時代に移築されたとされています。この堂宇は、歴史的な価値を持つとされています。

また、境内墓地には、塙保己一の師として知られる萩原宗固の墓があります。この墓は、新宿区の文化財に指定されています。その他にも、和算家の馬場正督・正統父子の墓も境内にあります。これらの墓は、江戸時代の文化や学問を伝える貴重な存在です。

交通アクセス

本性寺へのアクセスは、以下の通りです。

東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」3番出口より徒歩6分。
JR総武線「信濃町駅」より徒歩8分。

参考文献

新宿区立図書館 編『四谷南寺町界隈（新宿区立図書館資料室紀要5）』新宿区立図書館、1971年

関連項目

日蓮宗
新宿区
萩原宗固
馬場正督

外部リンク

四谷本性寺(ほんしょうじ)

本性寺は、江戸時代の歴史と文化を今に伝える貴重な寺院です。新宿区を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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