本立寺 (練馬区)

本立寺とは

本立寺（ほんりゅうじ）は、東京都練馬区の関町北4丁目に位置する日蓮宗の寺院です。この寺院は長い歴史を持ち、地域社会に根ざした信仰の場として知られています。旧本山は小榑妙福寺であり、達師法縁に属しています。

歴史

本立寺は、日誉によって開かれました。日誉は慶安2年（1649年）に亡くなっているため、寺がこの時期までには創建されたと考えられています。開基である井口忠兵衛はこの地域の名主を務めたと言われており、彼の尽力により寺院が設立されました。これにより、本尊の祖師像「旭日蓮大菩薩」は地域の人々からの深い信仰を集めるようになりました。

戦後、本立寺は寺院の建築物が一新され、現在の本堂は1968年に完成しました。また、山門は1982年に改修され、1997年には客殿が完成し、2000年には鐘楼も新たに整備されました。こうした改修により、現在の本立寺は新しい魅力を持つ寺院として多くの参拝者を迎えています。

主な施設

- 本堂
- 山門
- 墓地
- 関のボロ市

関のボロ市

本立寺で毎年開催される「関のボロ市」は、日蓮の命日に併せて、12月9日と10日の二日間にわたって行われるお祭りや蚤の市です。この催しは江戸時代中期にまで遡るとされ、当時この地域はまだ農村であったため、農機具や古着、生活用品などが中心に販売されていました。本市の名称の由来には、昔売られていた「ぼろきれ」が関係しているとの説があります。

明治から昭和にかけて、ボロ市は相撲の興行や芝居小屋、オートバイの曲芸など様々なイベントを取り入れるようになり、食べ物の露店も増え、訪れる人々を楽しませました。また、12月9日には檀信徒による万灯行列が町を練り歩くイベントも行われ、毎年約10万人がこの冬の風物詩を楽しむために集まります。1990年には、練馬区無形民俗文化財にも登録されています。

アクセス

本立寺は、西武新宿線の武蔵関駅北口から徒歩で約3分の距離に位置しています。拝観は無料で行われており、日中の時間帯に限って受け付けています。地域の歴史や文化に触れながら、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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