本覚寺 (静岡市)

本覚寺の概要

本覚寺（ほんがくじ）は、静岡県静岡市駿河区池田にある日蓮宗の本山で、山号は青龍山です。日蓮宗の由緒ある寺院として、地域の人々に親しまれています。寺院は、1307年に領主からの寄進を受けて開山されて以来、多くの歴史を刻んできました。

沿革

本覚寺の始まりは、正応元年（1288年）に日位によって岩淵の中之郷に小庵が設立されたことにさかのぼります。この小庵は現在の等覚寺であり、その後、永仁6年（1294年）に府中・宮が崎へ移されました。1307年、當寺は池田の郷を賜り、翌年に開基されました。 1868年には失火に見舞われ、総門、本堂などの重要な建物を残すのみの大規模な焼失を経験し、その後再建に尽力しました。

現在の住職は第60世渡邊日心貫首で、自身は静岡県富士宮市の吉祥寺より移住しています。また、寺は西谷鏡師法縁に属しています。

主要な伽藍

本覚寺には多くの重要な建物があり、その中で特に目を引くものを以下に挙げます。

• - 山門
• - 本堂（文政元年、1818年建立）
• - 本仏堂（元亨元年、1321年建立）
• - 金毘羅堂（享保5年、1720年建立）
• - 鐘楼（明治41年、1908年建立）

これらの建物は、長い歴史を反映した貴重な文化財となっています。

文化財

本覚寺には静岡県によって指定された有形文化財があり、特に「日蓮葬送日記」が重要な資料となっています。また、静岡市指定の文化財には木造の釈迦如来坐像が含まれています。日蓮宗が昭和16年に本末を解体したため、現在では旧本山や旧末寺と呼ばれている地点もいくつか存在します。

旧末寺

• - 宝集山世尊寺（静岡市葵区）
• - 向陽山玄祐寺（静岡市葵区）
• - 妙喜山法泉寺（静岡市清水区）
• - 見海山能満寺（静岡市清水区）
• - 瑞寿山慶林寺（長崎県）

行事

本覚寺では年間を通じて様々な行事が行われています。以下は主要行事の一部です。

• - 1月1日 元旦会
• - 1月10日 金毘羅宮祭典
• - 2月節分日 節分会
• - 4月23日 開山会
• - 8月16日 孟蘭盆会・寺施餓鬼
• - 11月2・3日 御会式

さらに、毎月の行事として信行会や金毘羅宮縁日も設けられています。

交通アクセス

本覚寺へのアクセスは、JR東海道線の東静岡駅から、しずてつジャストラインの東静岡静大線を利用し、「本覚寺入口」停留所まで行き、そこから徒歩約6分の距離です。

参考資料

本覚寺についての情報は、さまざまな資料から得られます。特に『日本博覧図 静岡県』や日蓮宗寺院大鑑といった文献が参考になるでしょう。

また、公式サイトや日蓮宗ポータルサイトを通じて、さらに詳細な情報が入手可能です。

もう一度検索