正応

正応 (しょうおう)

正応は日本の元号の一つで、弘安の後、永仁の前に位置しています。この期間は1288年から1293年までの約5年間を指し、その間に多くの重要な出来事が発生しました。正応の時代の天皇は伏見天皇であり、鎌倉幕府の将軍には惟康親王と久明親王が在任していました。また、執権を務めたのは北条貞時でした。

改元の背景

正応元年の改元は、弘安11年4月28日（ユリウス暦1288年5月29日）に、伏見天皇の即位とともに行われました。この改元は、天皇の新たな時代の始まりを示すものであり、政治や社会の変革を伴う新しい局面を予感させるものでした。

正応6年になると、8月5日（ユリウス暦1293年9月6日）に永仁に改元され、この時期の終わりを告げる重要な出来事が続きました。

正応期に発生した主要な出来事

正応2年

• - 9月14日 : 惟康親王が解任され、これにより鎌倉幕府内での権力構造に変化が生じました。
• - 10月9日 : 久明親王が鎌倉幕府の第8代将軍として就任し、新たな政治体制の下で統治を行うこととなります。

正応3年

• - 3月9日 : 浅原為頼父子が宮中に乱入し、伏見天皇を殺害しようと試みた事件「浅原事件」が発生しますが、これに失敗し自ら命を絶ちました。この事件は当時の政情不安を象徴するものでした。
• - 10月12日 : 大石寺が建立され、その後の宗教の発展に寄与することになります。

正応5年

• - この年には、鎮西探題が設置され、西国における幕府の支配体制が強化されました。

正応6年

• - 4月13日 : 鎌倉地方で大地震が発生し、多くの被害をもたらしました。この「永仁の鎌倉地震」により、建長寺が炎上するなど、関東地方全体に影響を及ぼしました。
• - 4月22日 : 地震の混乱に乗じて「平禅門の乱」が発生し、鎌倉幕府の権威が試されることとなります。

死去した notable な人物

正応期には、いくつかの著名な人物がこの時代に生を終えています。特に、以下の人物が挙げられます。

• - 2年8月23日 : 一遍
• - 3年8月25日 : 叡尊
• - 4年12月12日 : 無関普門
• - 6年4月22日 : 平頼綱

正応時代は、日本の政治や社会に多くの波乱をもたらした重要な時期であり、元号の変更と共に新たな歴史が展開されました。このような出来事を通じて、正応の名は日本の歴史の中で特に重要な位置を占めることとなります。

もう一度検索