本郷泰司

本郷 泰司（ほんごう たいじ）は、1997年9月15日に生まれた、日本の元ラグビーユニオン選手である。滋賀県出身の人物一覧に関連があることから、同県の出身と推測される。

経歴の始まりと学生時代

本郷氏がラグビーというスポーツと出会ったのは、非常に幼い頃であった。小学2年生からボールを追い始め、競技者としての道を歩み始める。

高校は京都成章高校に進学。同校ラグビー部で才能を磨き、チームの中心選手へと成長する。最終学年となる際には、チームをまとめる主将という重責を担った。そのリーダーシップと優れたプレーが認められ、日本を代表する高校生ラグビー選手の証である高校日本代表への選出を果たし、高校年代における屈指の才能として注目を集めた。

高校卒業後の2016年には、全国屈指の強豪校である帝京大学へ進学した。大学ラグビーの世界でも即戦力として期待され、その期待に応える活躍を見せる。特に、将来を嘱望される若手選手が集まるカテゴリーにおいて、2017年にはU20日本代表スコッドへの選出歴がある。しかし、この時は残念ながら負傷に見舞われたため、国際大会のピッチに立つ機会は得られなかった。その後も帝京大学ラグビー部での存在感は増し続け、4年生となった2019年には、学生最後の年をチームの主将として迎えることになった。名門・帝京大学を率いるキャプテンとして、チームを牽引するリーダーシップを発揮した。

プロフェッショナルの世界へ

大学での輝かしい実績を携え、本郷氏は2020年に帝京大学を卒業。同年にジャパンラグビートップリーグ（当時）に所属していたNTTコミュニケーションズシャイニングアークスへと入団し、プロラグビー選手としての新たな一歩を踏み出した。プロの世界の厳しさを経験しながらも、日々の練習に励み、出場機会を得るための努力を続けた。

プロ選手として迎えた2022年、日本のラグビーリーグは「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」として新たな体制へ移行した。本郷氏はこの新リーグ初年度、2022年1月15日に行われたリーグワン第2節のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦において、スターティングメンバーとして公式戦のピッチに立つ機会を得た。これが彼にとって記念すべきプロ公式戦デビューとなった。

その後、NTTグループにおけるラグビーチームの再編が行われ、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスは浦安D-Rocksへと再編・統合された。本郷氏もこの流れの中で、2022年7月には新チームである浦安D-Rocksの選手スコッドの一員として選ばれることになった。浦安D-Rocksにおいても引き続きプロ選手としてプレーを続け、チームの一員として貢献した。

現役生活への区切り

プロ選手として数シーズンにわたるキャリアを積み重ねた本郷泰司氏は、2025年5月、所属する浦安D-Rocksからの退団を発表した。同時に、この発表をもって現役ラグビー選手としてのキャリアに終止符を打つことも明らかにした。小学校でラグビーボールを手に取ってから、約20年にわたる競技生活に自ら幕を下ろした形となる。主将としてチームを率い、代表候補としても期待された経験、そしてプロの舞台でのプレーを通じて培われたその経験は、今後の人生においても大きな財産となるであろう。現役引退後の具体的な活動については、本記事作成時点では明らかになっていないが、ラグビー界における彼の足跡は、多くの後進選手たちの模範となるだろう。

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