本野大輔

本野大輔（もとの だいすけ）は、1981年8月24日生まれの読売テレビ社員であり、元アナウンサーです。長崎県佐世保市出身で、長崎県立佐世保南高等学校を卒業後、佐賀大学教育学部を中退しました。その後、東京学芸大学教育学部初等教育教員養成課程（理科専修）を卒業し、2005年に読売テレビに入社しました。

入社直後の新人研修期間中には、阪神甲子園球場での取材中に、桧山進次郎選手の放ったホームランボールが頭部に直撃し、病院へ搬送されるというアクシデントに見舞われました。その後、『ズームイン!!SUPER』の関西メインキャスターを担当し、当初はスポーツコーナーのみの出演でしたが、2009年9月にはメインキャスターに抜擢されました。

本野アナウンサーは、野球、サッカー、ゴルフ、ボクシング、テニス、陸上など、幅広いスポーツの実況を担当しました。特に、高校サッカー選手権では民放43社の代表としてアナウンスを担当し、2014年には日本高校選抜のヨーロッパ遠征にも民放代表として帯同しました。2019年度の第98回全国高校サッカー選手権大会では、民放アナウンサーの中でただ一人、全国放送の準決勝（青森山田高校対帝京長岡高校）の実況を担当しました。

小学校、中学校（理科）、高等学校（理科）の一種教員免許を保持しており、教育分野にも関心がありました。読売テレビが主催する『うわばきクック』の読み聞かせ授業では、立ち上げから中心的な役割を果たし、国内外60以上の小学校で授業を実施。シンガポール、台湾、インドネシア、中国、マレーシア、フィリピンでも開催し、その全ての活動を主導しました。

歯切れの良い喋りと爆発力のある実況は系列局からも高く評価され、2015年には日本テレビ系列各局のアナウンサーに贈られる『第36回NNSアナウンス大賞』のテレビ部門優秀賞を、日本テレビの水卜麻美アナウンサーと同時受賞しました。また、2018年2月には公式インスタグラムを開設し、ファンとの交流を深めました。

プライベートでは、2009年11月24日に奈良県在住の女性と結婚し、長女と長男の二児の父となりました。長男の誕生時には、読売テレビの男性アナウンサーとして初めて育児休暇を取得しました。

2021年1月1日付で営業職にジョブローテーションにより異動しましたが、アナウンサーとしても最後の舞台がありました。2020年度の第99回全国高校サッカー選手権大会では、前例のない二年連続で民間放送43社のアナウンサーの最高峰である全国ネット準決勝を担当しました。山梨学院対帝京長岡の試合中継が、アナウンサーとしての最後の仕事となりました。この試合は、コロナ禍による緊急事態宣言の発出により、選手権史上初の無観客試合となり、オープニングでの「高校サッカーに関わり、選手権開催に尽力された全ての方への感謝を胸にお送りします」というコメントは大きな話題を呼びました。

過去には、『朝生ワイド す・またん!』の「スポーツす・またん!」コーナー、『ズームイン!!SUPER』、『NNNニュースダッシュ』、『西田二郎の無添加ですよ!』、『つながりファンタジー いつも!ガリゲル』など様々な番組を担当しました。また、『大阪マラソン2011』では最終関門のリポートを担当したほか、DAZNサッカー中継の実況・リポーター、キリンチャレンジカップ中継のリポーターなども務めました。

本野大輔の情熱的なアナウンスと、様々な活動への貢献は、多くの人々に感動と影響を与えました。現在は営業職として新たなキャリアを歩んでいますが、その実績は読売テレビにとってかけがえのない財産となっています。

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