札幌大谷大学

札幌大谷大学について

札幌大谷大学（さっぽろおおたにだいがく）は、北海道札幌市東区に位置する日本の私立大学です。1906年に創立されたこの大学は、四年制の音楽系大学として北海道で初めて設立されました。2006年に正式に大学として設置され、今日に至っています。略称は「札大谷大」であり、地域に根ざした高等教育機関として多くの学生に利用されています。

大学の構成

札幌大谷大学は、音楽学科および美術学科を有する芸術学部と、地域社会の問題に取り組む社会学部地域社会学科を併設しています。音楽学科はピアノ、声楽、管弦打楽器、音楽療法、作曲、電子オルガン、音楽総合コースに分かれており、学生は専門的な技術や理論を学んでいます。美術学科は、油彩、日本画、版画、立体作品、写真・映像、メディアアート、グラフィック・イラスト、情報・プロダクトデザイン、ファッションなどの多彩な専攻を提供しており、創造力を磨く環境が整っています。

沿革

札幌大谷大学の歴史は1906年にまで遡ります。当初は私立北海女学校としてスタートし、その後私立北海高等女学校に組織が改編されました。1948年には中学校を併設し、1961年には札幌大谷短期大学が開学しました。このように教育機関としての歴史を積み重ねながら、2006年に正式に大学として設立され、音楽学部を新設しました。2012年には音楽学部から芸術学部への名称変更を行い、美術学科も新たに追加され、社会学部地域社会学科が設立されるなど、教育内容がさらに充実しています。

学校法人の運営

札幌大谷大学は学校法人札幌大谷学園によって運営されています。この法人は浄土真宗大谷派に属し、系列校には札幌大谷短期大学、札幌大谷大学附属幼稚園、および札幌大谷中学校・高等学校が存在します。これにより、大学から幼稚園まで一貫した教育を提供できる体制が整っています。

大学の関係者と出身者

歴代の学長には柴田泰氏、太田清史氏、巖城孝憲氏、高橋肇氏、千葉潤氏が務めてきました。また、著名な教職員として現代美術家の岡部昌生氏や、作曲家の木村雅信氏、ピアニストの谷本聡子氏などがいます。大学の卒業生には、俳優の飯島寛騎氏やゴスペルシンガーの工藤篤子氏、漫画家の杉基イクラ氏、映画監督の中川広子氏など、多岐にわたる分野で活躍する人々がいます。

札幌大谷大学は、充実した教育内容と多様な専門分野を持ち、音楽や美術を志す学生にとって魅力的な選択肢となっています。地域社会にも貢献しながら、さまざまな才能を育成する場として、今後も益々の発展が期待されています。

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