札幌大通西4ビルは、
北海道札幌市中央区大通西4丁目に位置する、特徴的な建築物です。
札幌駅前通と
大通公園が交差する、大通西3・西4交差点の北西角にそびえ立っています。
建築の特徴
このビルの最大の特徴は、石造り風の外観です。花崗岩の外装には、
北海道を代表する花である
ハマナスや
スズランの彫刻が丁寧に施されており、訪れる人々の目を惹きつけます。1階の通りに面した部分は、壁面を後退させて
ピロティ空間としており、開放的な印象を与えます。
ピロティ開口部の上部にはアーチが設けられ、その中心にはシマフクロウの彫刻が施されたキーストーンが使われています。また、交差点角のエントランスの上部には、時計が設置されており、視認性を高め、ランドマークとしての役割も担っています。
入居店舗
地上1階と2階には、
秋田銀行札幌支店が入居しています。また、1階の駅前通に面した一部には、石屋製菓の直営店「イシヤショップ」があります。このイシヤショップは、石屋製菓にとって大通地区で初めての独立店舗です。地下2階には、イシヤカフェがあり、地下では、
札幌駅前通地下歩行空間と直結しているため、地下鉄
大通駅からのアクセスも非常に便利です。3階から11階にかけては賃貸オフィスとなっており、様々な企業が入居しています。さらに、大通献血ルームもこのビル内に設けられています。
札幌秋銀ビルの歴史
この場所には、2011年度まで8階建ての「札幌秋銀ビル」がありました。このビルは、かつて
秋田県出身の
北海道民が
秋田銀行を誘致した場所であり、屋上には秋田清酒高清水の広告塔が設置されていました。札幌秋銀ビルは、
秋田銀行と
日本生命保険の共有でしたが、後に石屋製菓が日本生命の持分を取得し、2006年から建替えが検討されました。石屋製菓の事業上の問題により一時的に計画が凍結されたものの、
2010年8月に建替え計画が発表され、現在の札幌大通西4ビルが誕生しました。
周辺環境
札幌大通西4ビルの周辺には、以下の施設があります。
北洋大通センター: 札幌駅前通を挟んだ東側に位置し、低層部の商業ゾーン「大通ビッセ」には、人気のスイーツ店などが軒を連ねています。
北海道銀行本店: 大通公園を挟んだ南側に位置しています。
明治安田生命札幌大通ビル: 大通西3・西4交差点を挟んで南東側の斜め向かいにあります。
札幌市営地下鉄大通駅: 最寄りの駅であり、
札幌駅前通地下歩行空間を介して接続しているため、アクセスが非常に便利です。JR
札幌駅へは、北へ約300mの距離にあります。
まとめ
札幌大通西4ビルは、その美しい外観と便利な立地から、札幌のランドマークとして親しまれています。石屋製菓の店舗やカフェ、オフィスが入居し、地下歩行空間を通じて
大通駅にもアクセスできるため、多くの人々が訪れる場所となっています。歴史と現代的な機能が融合した、魅力的な建築物と言えるでしょう。