石屋製菓

石屋製菓株式会社：北海道を代表する菓子メーカー

石屋製菓株式会社（ISHIYA CO., LTD.）は、北海道札幌市西区に本社を構える製菓メーカーであり、「日本チョコレート・ココア協会」の会員企業です。北海道を代表する銘菓「白い恋人」をはじめ、数々の魅力的な商品を展開しています。

概要

石屋製菓は、「白い恋人」をはじめとする北海道限定品を主力商品として販売しています。関連会社が運営するテーマパーク「白い恋人パーク」は、国内外から多くの観光客が訪れる人気のスポットです。また、プロサッカークラブ「北海道コンサドーレ札幌」のオフィシャルトップパートナー（スポンサー）として、地域社会への貢献も積極的に行っています。

2017年には、銀座の「GINZA SIX」に北海道外初となる店舗「ISHIYA GINZA」をオープンし、主力商品とは異なるコンセプトで話題を集めました。2019年には、大阪府の大丸心斎橋店にも「イシヤ 心斎橋」をオープンし、全国展開を視野に入れた事業展開を行っています。

主な商品

石屋製菓の「白い恋人」は、北海道銘菓としてのブランド力を確立しています。商品自体の魅力に加え、確固たる販路戦略がその地位を支えています。観光や出張で北海道を訪れた人々が、旅の思い出として「白い恋人」を購入し、家庭や職場でその美味しさを共有することで、北海道の記憶を呼び起こしています。石屋製菓は、「白い恋人」が北海道土産のファーストチョイスとして選ばれることを大切にしています。そのため、北海道外での販路は、全国各地で開催される物産展や通信販売に限定しています。

その他、石屋製菓は「美冬」「白いバウム」「なまらバターバウム TSUMUGI」「i・ガトー」「白いロールケーキ」「プレミアムアイスクリーム」「ルセット デ アルチザン」「イシヤパルフェ」「キャンディチョコレート」など、様々な人気商品を展開しています。

沿革

石屋製菓は、澱粉加工工場としてスタートしました。当初はドロップ、駄菓子、生菓子などを製造していましたが、1959年に石屋製菓株式会社を設立。1971年にはクッキー「シェルター」を発売し、1976年に「白い恋人」が誕生しました。

賞味期限改竄・大腸菌等検出事件

2007年、石屋製菓は「白い恋人」の賞味期限の延長・改竄などの不祥事が発覚し、社会的な信頼を大きく損なう事態となりました。この事件を受け、石屋製菓は経営体制の見直しや品質管理の強化を図り、信頼回復に努めました。

北海道コンサドーレ札幌との関わり

石屋製菓は、「コンサドーレ札幌」（現在の北海道コンサドーレ札幌）のオフィシャルパートナーとして、チームを支援しています。2000年には、「白い恋人パーク」隣に天然芝の屋外グラウンド「宮の沢白い恋人サッカー場」を造成し、練習場やユースチームの試合会場として提供しています。石屋製菓は現在コンサドーレの筆頭株主であり、石水勲が取締役会長を務めていたこともあります。

事業所・店舗

石屋製菓は、札幌市西区の「本社工場・白い恋人パーク」をはじめ、北広島市に「北広島工場」を展開しています。また、大丸札幌店、エスタ大食品街、さっぽろ東急百貨店、札幌三越、丸井今井札幌本店などに「ISHIYAショップ」を展開しています。その他、「ISHIYA CAFÉ」「Candy Labo」「ISHIYA G」「イシヤ 新宿」「イシヤ 東京ステーション」「イシヤ 羽田」「イシヤ 心斎橋」など、様々な形態の店舗を展開しています。

CM・提供番組

石屋製菓は、「白い恋人」「美冬」などのCMを、かつて北海道内の民放テレビ・ラジオ各局で放送していました。また、北海道発の全国ネット番組にも提供しており、CMの最後に流れる「しろいこいびとぉ〜」というフレーズは、多くの人々に親しまれていました。

石屋製菓は、不祥事を乗り越え、品質向上に努めながら、北海道ブランドを国内外に発信し続けています。

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