札幌市立東米里小学校・中学校

札幌市立東米里小・中学校の歴史

札幌市立東米里小学校とその中学校は、北海道札幌市白石区に位置し、地域教育の重要な一端を担ってきた学校です。1949年に設立されたこの学校は、札幌市内でも数少ない小中併置校として、地域の子どもたちに教育を提供していました。小学校と中学校が同じキャンパス内に所在するため、大規模なイベントや行事は両校合同で行われ、地域の連携が強まりました。

校の沿革

学校の歴史は1949年10月に遡ります。この年に開校事務の取り扱いが発令され、12月には「白石村立東米里小学校」として正式に開校しました。翌年の1950年4月には、白石村立信濃中学校東米里分校が小学校に併置され、これにより小中併置校としての形が整いました。その後の1950年7月には、白石村が札幌市に編入されたことを受けて学校名が改称され、札幌市立東米里小学校および札幌市立信濃中学校東米里分校となりました。

1960年代初頭、東米里中学校は独立し、札幌市立東米里中学校として運営が始まりました。これにより、より多様な教育プログラムと生徒数の増加が期待されました。

学校は1987年7月には、中央区にひまわり分校を開設し、地域のニーズに応える取り組みを続けました。1999年には50周年を迎え、記念式典が盛大に行われました。このように、長い歴史を持ち、多くの生徒たちに教育を受けさせてきた学校は、地域社会にとって重要な役割を果たしていました。

しかし、2011年3月31日をもって、東米里小学校と中学校はその歴史に幕を下ろしました。閉校の決定は、地域の教育環境が変化する中での選択肢であり、校区は米里小学校及び米里中学校に統合されました。

校舎の解体と新たな広場

東米里小中学校の校舎はその後解体され、跡地には「米こめ広場」が設けられました。この広場は、地域住民が集まり憩うスペースとして利用されています。新しい形で地域に貢献を続ける米こめ広場は、学校が持っていた教育の場としての記憶を受け継ぎ、地域の交流の場として機能しています。

このように、札幌市立東米里小中学校は、その設立から閉校に至るまで、地域の子どもたちに教育を提供し続け、多くの思い出を生み出してきました。地域の人々にとって、学校は単なる教育機関ではなく、コミュニティの一部であり、今後もその歴史を新たな形で継承していくことでしょう。

参考文献

• - 『札幌の小学校』〈さっぽろ文庫46〉1988年9月27日。ISBN 4-89363-045-8

関連項目

• - 北海道小学校の廃校一覧
• - 北海道中学校の廃校一覧

外部リンク

• - 札幌市立東米里小中学校 など

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