札幌市立豊平小学校

札幌市立豊平小学校

札幌市立豊平小学校は、北海道札幌市豊平区豊平5条7丁目に位置する市立小学校です。1881年（明治14年）に開校し、2023年（令和5年）には創立143周年を迎えました。豊平区内では最も歴史のある小学校として知られています。

歴史

豊平小学校のルーツは、開拓使時代の1881年、旧豊平村の総代であった阿部仁太郎が経王寺の境内に開設した寺子屋に遡ります。以下に、その沿革を詳しくまとめました。

1881年7月：経王寺境内に仮教育所を設け、寺子屋教育を開始。
1883年：公立豊平学校として開校。
1887年5月：改正小学校令により、公立豊平簡易小学校に改称。校舎を現在の豊平4条2丁目に新築し移転。
1892年：公立豊平尋常小学校となる。
1894年：札幌郡豊平尋常高等小学校と改称。2年程度の高等科を併置。
1897年：高等科3年を設置。
1900年：高等科4年を設置。
1908年：小学校令改正により、尋常科が6年、高等科が2年となる。
1910年：豊平町の一部が札幌区に合併し、札幌区豊平尋常高等小学校と改称。
1912年：現在地（豊平5条7丁目）に新校舎が一部完成。
1913年：新校舎全体が完成し、移転完了。
1922年：札幌区の市制施行により、札幌市豊平尋常高等小学校と改称。
1926年：夜学部を新設。
1927年：札幌市東橋尋常小学校開校に伴い、通学区を変更。
1931年：高等科を廃止し、札幌市豊平尋常小学校に改称。校歌を制定。
1941年：国民学校令施行により、札幌市豊平国民学校と改称。
1947年：学校教育法施行により、札幌市立豊平小学校と改称。
1951年：札幌市立東園小学校開校に伴い、通学区を変更。
1955年：札幌市立旭小学校開校に伴い、通学区を変更。11月2日未明、東側校舎から出火し、847坪を焼失。
1956年：前年の火災により、卒業式を札幌市立東園小学校で実施。
1957年：札幌市立旭小学校の増築により一部生徒が転出。
1959年：通学区の変更に伴い、一部生徒が転出入。
1965年：石狩地区道徳教育研究大会を開催。
1966年：作文の評価研究会を開催。市教委指定研究(作文評価)発表会を開催。
1971年：開校90周年記念の大運動会、研究大会、式典、祝賀会を開催。
1972年：新体育館が落成し、祝賀会を開催。
1974年：札幌市立幌東小学校開校に伴い、通学区を変更。情緒学級を開設。
1976年：校木をケヤキに制定。
1977年：校舎の一部を改築し、札幌市立豊明高等養護学校が開校。
1981年：創立100周年を迎え、研究会、講演会、式典を開催。記念塔が完成。
1984年：豊平ふれあい通りが完成。
1991年：親子給食を実施（子学校：札幌市立東橋小学校）。開校110周年記念式典、祝賀会、教育実践発表会を開催。モニュメント彫刻（木、土、水～制作：田村宏氏）を設置。
1993年：札幌市立豊明高等養護学校の移転に伴い、同地をスクールコーナーパークとして造成。プールを新設。
1996年：教育実践学習会を開催。
1998年：パソコン室の工事を開始。22台設置。
2001年：開校120周年。
2002年：ワールドカップサッカー応援校（イングランド応援）。
2011年：耐震工事が終了。開校130周年記念。
2019年：ボイラー故障により東月寒小学校から給食の提供を受ける。
2021年：6月、全校を代表し6年生児童と同窓会会長らにより、グラウンド横にて校木であるケヤキの植樹式を行う。また、新型コロナウイルス感染症の影響で開催できなかった開校140周年記念式典を開催。全校生徒に学校支給のパソコン(クロームブック)が配布。

校歌

校歌は、飯田広太郎が作詞、工藤富次郎が作曲を手掛け、1931年に制定されました。1932年9月29日に文部省の認可を受けています。

著名な卒業生

荒井聡（日本の政治家）
中川昭一（郷土史研究家、同窓会会長）

校木

校木はケヤキであり、現在はグラウンド横に植樹されています。

参考文献

札幌市立豊平小学校百周年記念事業協賛会事業部会 編『百年のあゆみ』1981年。
札幌市教育委員会文化資料室 編『札幌人名事典』さっぽろ文庫66、札幌市、1993年。
* 上ヶ島オサム『絵はがきのなかの札幌 明治から戦後まで』北海道新聞社、2020年。ISBN 978-4894539693

外部リンク

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