朱旭

朱 旭（チュウ・シュイ）

朱旭（チュウ・シュイ、1930年2月12日 - 2018年9月15日）は、中華人民共和国を代表する俳優でありその演技力は人間国宝級と称されています。彼は中国国家一級演員という名誉ある称号を持ち、演劇界で多大な影響を与えました。

生い立ちと初期のキャリア

朱旭は中国遼寧省の瀋陽市で生まれ、1952年に北京人民芸術劇院に入団し、舞台俳優としての活動を始めました。初期の頃から彼は確かな演技力を発揮し、次第にその名は広がっていきます。特に1984年に放送された『紅白喜事』では文化部の演技賞を受賞し、彼の才能が広く認められることとなりました。この作品は、朱旭に演劇界での確固たる地位を築くきっかけを与えたのです。

映画とテレビドラマでの活躍

1984年には映画『紅い服の少女』で父親役として映画デビューを果たし、以降も多くの作品に出演します。1995年にはNHKの放送70周年を記念して制作されたテレビドラマ『大地の子』に出演し、上川隆也が演じた主人公の養父である陸徳志役を演じました。この役どころは大変印象的で、彼が日本で知名度を高めるきっかけとなりました。また、1996年には映画『變臉 この櫂に手をそえて』で第9回東京国際映画祭最優秀男優賞を受賞し、その存在感がさらに強調されました。

その後も『心の香り』（1992年）や『こころの湯』（2000年）など、数々の映画に出演し、その演技はいつも高く評価されました。特に、『こころの湯』では彼の独特なキャラクター作りが光り、多くの観客の心を掴むこととなります。

主な受賞歴

朱旭は、多くの賞を受賞してきました。1984年の文化部主催の演技賞を皮切りに、1991年には中国話劇金獅賞を手に入れ、彼の成績と出演作は常に観客の注目を浴びました。特に、テレビドラマや映画で彼が持つ演技力は、中国の俳優の中でも際立っており、他の俳優たちにとっての模範となっています。

晩年と死去

朱旭は、2018年9月15日に北京市の病院で亡くなりました。享年88歳という長寿を全うし、演技はもちろん、彼が演じたキャラクターは今も人々の記憶に刻まれています。彼の死は多くのファンや同僚にとって大きな損失でしたが、彼が残した演技の数々は永遠に語り継がれることでしょう。

出演作品一覧

映画

• - 紅い服の少女（1984年）
• - 胡同模様（1985年）
• - 鼓書芸人（1988年）
• - 清朝最後の宦官/李蓮英（1990年）
• - 乳泉村の子（1991年）
• - 孔家の人々（1992年）
• - 心の香り（1992年）
• - 變臉 この櫂に手をそえて（1996年）
• - こころの湯（1999年）
• - 刮痧（2001年）
• - 王様の漢方（2002年）
• - CEO 最高経営責任者（2002年）
• - 風声（2009年）
• - 我們天上見（2010年）

テレビドラマ

• - 末代皇帝/ラストエンペラー（1988年、中国国際電視総公司） - 愛新覚羅溥儀 役
• - 大地の子（1995年、NHK・CCTV） - 陸徳志 役
• - 西太后の紫禁城（1998年、中国国際電視総公司） - 茶水章 役
• - 似水年華（2002年、CCTV） - 齊叔 役

朱旭の人生とキャリアは、演技の力を証明しており、彼の功績は今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

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