朴勲

朴勲（パク・フン、朝鮮語: 박훈）は、北朝鮮の政治家であり、現在は内閣副総理を務めています。また、朝鮮労働党中央委員会委員、朝鮮マラソン協会委員長といった要職も兼任しています。

彼の経歴は詳細には明らかにされていませんが、内閣第1事務局副局長を経て、2017年6月に建設建材工業相に任命されたことが確認されています。この人事は、金正恩委員長が注力していた平壌直轄市大城区域の黎明通り建設プロジェクトにおいて、朴勲が責任者として建設を成功させたことに対する恩賞であるとされています。金正恩政権下における建設事業の重要性と、その成功が幹部の昇進に直結する事例を示すものと言えるでしょう。

2018年4月20日には、朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会において、党中央委員会委員候補に選出されました。これは彼の党内における地位が向上したことを示しています。さらに、2019年3月には最高人民会議第14期代議員に選出され、同年4月に開催された第1回会議で建設建材工業相に再任されました。その前日には、党中央委員会第7期第4回総会で党中央委員会委員に補選されており、党と政府双方において重要な役割を担う人物として認識されるようになりました。

2021年1月5日から開催された朝鮮労働党第8次大会では、中央委員会委員に再選され、その地位を維持しました。そして、1月17日に開催された最高人民会議第14期第4回会議において、建設建材工業相から内閣副総理へと転任しました。この人事は、彼のこれまでの功績と、金正恩委員長の厚い信任を背景としたものであると考えられます。内閣副総理という要職への就任は、朴勲が北朝鮮の政治においてより重要な役割を担うようになったことを示唆しています。

朴勲の昇進は、北朝鮮における政治エリートの登用における実力主義的な側面と、金正恩委員長の政策遂行における建設部門の重要性を示唆する事例として注目されます。

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