杉山力裕

杉山 力裕

杉山力裕（すぎやま りきひろ）は、1987年5月1日に静岡県静岡市で生まれた元プロサッカー選手で、主にゴールキーパーとしてプレーしました。彼のプロキャリアは川崎フロンターレから始まり、その後清水エスパルスやアビスパ福岡でも活躍しました。

プロキャリアの始まり

杉山は幼少期を静岡で過ごし、両親の名前の一部から名付けられました。3歳の時に父親を亡くし、母親に育てられました。小学校では麻機サッカースポーツ少年団に所属し、地元チームの清水エスパルスの選手シジマールに憧れ、彼の髪型を真似たこともあるほどサッカーに熱中したといいます。2003年に静岡学園高等学校に進学し、3年時には主将を務めました。

川崎フロンターレでの活躍

2005年、杉山は川崎フロンターレに入団しますが、初めは出場機会が限られていました。しかし、2009年のナビスコカップ準決勝での川島永嗣の不在時に、公式戦デビューを果たしました。その後、2010年もリーグ戦に出場し、その経験を積み重ねていきます。2011年には開幕スタメンをつかみますが、負傷に見舞われ、この隙に相澤貴志に主力を奪われてしまいます。 それでもチームが苦戦した中で、再び先発に起用されるチャンスを掴み、13試合に出場しました。

2012年からは背番号1を背負い始めましたが、練習でのケガにより出場機会が減少し、2013年と2014年もスタメン争いに苦しみました。

清水エスパルスへの移籍

2015年に清水エスパルスへ完全移籍し、開幕戦では櫛引政敏に先発の座を譲りますが、その後スタメンを取り戻しキャリアハイの24試合に出場しました。しかし、2016年シーズンにはチームがJ2に降格。杉山自身も残留し20試合に出場しましたが、後半戦には植草裕樹に主力の座を奪われました。

アビスパ福岡での挑戦

2017年にはアビスパ福岡に移籍し、主力GKとして出場。6月には怪我のため一時的に戦線を離れましたが、その後32試合に出場しました。2018年には新加入の圍謙太朗の台頭により出場機会が減少し、2019年は完全に正GKの座を奪われてしまいます。2020年に契約を延長したものの、競争が激化し、わずか2試合の出場にとどまりました。

2021年からは状況が変わらず、ベンチにも入れない日々が続き、2022年には現役引退を発表しました。

所属クラブ

• - 1999年 麻機SSS
• - 2000年 - 2002年 キューズFC
• - 2003年 - 2005年 静岡学園高等学校
• - 2006年 - 2014年 川崎フロンターレ
• - 2015年 - 2016年 清水エスパルス
• - 2017年 - 2022年 アビスパ福岡

代表歴

• - 2003年 U-16日本代表
• - 2006年 U-19日本代表

杉山力裕のキャリアは数々の挑戦と経験に満ちていました。母親に育てられた彼は、その背景を持ちながらプロサッカー選手として様々なチームを渡り歩き、彼自身の成長を遂げました。

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