杉山清彦

杉山 清彦（すぎやま きよひこ）

杉山清彦は1972年に生まれた日本の東洋史家であり、特に大清帝国の歴史に精通しています。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部の教授として、また放送大学の客員教授としても活動しており、学術的な研究と教育に力を注いでいます。彼は大阪大学で教育を受け、そこで博士（文学）の学位を取得しました。彼の学術的なバックグラウンドは、岡田英弘からの影響を受けており、彼の業績はその後の研究において重要な位置を占めています。

経歴・人物

杉山は香川県高松市で生まれ、その後兵庫県加古川市で育ちました。兵庫県立加古川東高等学校を卒業後、1995年に大阪大学文学部史学科を卒業し、2000年には同大学の大学院で博士後期課程を修了しました。彼の博士論文は「大清帝国形成史序説」と題し、大清帝国の歴史的背景と形成過程について深く掘り下げています。

修了後は日本学術振興会の特別研究員として研究を続け、その後、2004年に大阪大学大学院文学研究科の助手に就任しました。2005年には駒澤大学文学部専任講師として教壇に立ち、その後2009年には准教授となりました。2011年には東京大学大学院総合文化研究科において准教授に昇進し、2019年からは放送大学の客員准教授も務めるようになりました。2022年には東京大学大学院総合文化研究科の教授に就任し、放送大学でも客員教授の職を継続しています。

また、彼は帝国書院発行の世界史教科書の執筆者としても活動しており、教育界への貢献も果たしています。

受賞歴

杉山はその研究業績によりいくつかの賞を受賞しています。2001年には内陸アジア史学会賞を受賞し、これは「清初八旗における最有力軍団 太祖ヌルハチから摂政王ドルゴンへ」という研究に対して与えられたものです。また、2016年には三島海雲学術賞を受賞し、これは人文科学部門での彼の著作『大清帝国の形成と八旗制』に対する評価として認められた結果でした。

著作活動

杉山は多くの著作を持ち、特に以下のような作品が知られています。単著では『大清帝国の形成と八旗制』があり、これは彼の専門分野に関する重要な研究書です。また、共著としては岡田英弘、宮脇淳子、楠木賢道との共著である『海賊からみた清朝』や、2022年に岩波書店から発行された『岩波講座 世界歴史12 東アジアと東南アジアの近世 15〜18世紀』があります。さらに、彼は『戦闘技術の歴史5 東洋編』の監修も手がけ、学術的な知見を広める努力を続けています。

外部リンク

彼の詳しいプロフィールや業績については、以下の外部リンクをご覧ください。

• - 杉山 清彦 - マイポータル - researchmap
• - 教員詳細 - 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部
• - 杉山清彦のサイド3

杉山清彦は、東洋史の分野で多大な影響を与えている研究者であり、今後もその研究成果に期待が寄せられています。

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