杉山直 (タレント)

杉山直について

杉山直（すぎやま ちょく）は1957年5月28日に静岡県静岡市葵区で生まれたフリーアナウンサーです。現在、Jリーグ・ジュビロ磐田の専属スタジアムDJとしてスポーツの世界でも活躍していますが、彼の印象的な仕事は新朗読家としての側面でも知られています。

学歴と初期の経歴

杉山は静岡市立城内中学校を卒業後、早稲田大学高等学院に進学しましたが、その後早稲田大学第一文学部を中退しました。子供時代から演技力を発揮し、1962年には劇団文化座で「土」の全国公演にデビューして以来、テレビや映画で多彩な役柄を演じてきました。

1964年にはTBSの「小さな目」にレギュラーとして出演し、関口宏の弟役で知名度を上げました。1966年にはNHKの「太陽の丘」にも出演し、森繁久弥の末息子を演じるなど、演技の幅を広げていきました。また、1968年からはNTVの「意地悪婆さん」で青島幸男の初代孫役を演じ、1970年代には多くの作品でゲストとしても活躍しました。

フリーアナウンサーとしてのキャリア

杉山は1985年にSBSラジオの「ポプコンエアー」に出演し、フリーアナウンサーとしての道を歩み始めました。その後、テレビ静岡の「情報交差点Do!」やSUNPU博'89のメイン司会を務めるなど、多岐にわたるメディアで活動。特に1990年代にはSBSテレビやK-MIX、さらに伊豆急ケーブルネットワークでのレポーターとしても広く知られています。

講師としての取り組み

杉山はアナウンサー志望の若者たちへの指導にも力を入れており、1999年から富士市市民大学での司会者養成講座をスタートさせました。以降、静岡デザイン専門学校やヒューマンアカデミーでプレゼンテーション技法やブライダルに関する講座を担当し、幅広い知識を若い世代に伝える活動を行っています。

新朗読への挑戦

2007年からは新たな表現方法として「新朗読」を発表。このスタイルは、音と光、映像を融合させ、自身の記憶による朗読を行うものです。これにより彼は新たな朗読の形を模索し続けています。杉山は「桜の森の満開の下」や「星の王子さま」など、数多くの作品を朗読し、地域のイベントや文化振興に寄与しています。

著作と公演

彼は「想伝力～メロスと走った3日間」や「聞く見る読む絵本　セロ弾きのゴーシュ」などの著書も持っており、朗読の普及活動に努めています。また、学校や公民館、ホール、ホテルでの公演も積極的に行い、賑わいを見せています。2010年には文化庁地域文化振興プランに沿った訪問公演を行い、地域の文化活動にも貢献しています。

杉山直は今後も、アナウンサー、朗読家としての枠を超えて多様な表現を追求し続けることでしょう。

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