杉村繁

杉村繁の人物と経歴

プロ入り前

杉村繁は1957年に生まれ、高知高等学校でスラッガーとして名を馳せ、「中西二世」と称されるほどの才能を発揮しました。特に、東海大相模高校の原辰徳との対比は注目され、甲子園には3度出場しました。1974年の春の選抜では、エースの高橋修二と共に戦い、延長12回の劇的なサヨナラ勝ちを収めました。その後も準決勝進出を果たしますが、和歌山工に敗れました。同夏には中京商に敗北し、甲子園の舞台を逃しましたが、1975年春の選抜では好投する山岡利則の援護を受け、準決勝で勝利。決勝では延長13回に決勝打を放ち、学校に初の選抜優勝をもたらしました。この活躍により、漫画「ドカベン」の微笑三太郎のモデルにもなりました。

1976年のプロ野球ドラフトではヤクルトから1位指名を受け、入団することとなります。

ヤクルト時代

プロ入り後、杉村は広岡達朗監督の指導の下で打撃スタイルを改良し、守備も磨きました。1977年には主に遊撃手として32試合に出場し、その後も1982年には外野手としての経験も積みました。しかし、プロ12年間で4本塁打という成績は、小柄な体格の選手が持つ限界を示すものでした。1987年に選手としてのキャリアを終えましたが、その後も野球界に関わり続けました。

引退後の活動

杉村は引退後、ヤクルトのフロントとして広報業務に従事しました。その後、2000年に若松監督のもとで打撃コーチ補佐に昇格し、2007年までチーフ打撃コーチとして青木宣親などの指導に携わります。横浜ベイスターズでも同様の役職を歴任し、内川聖一の首位打者獲得に貢献しました。その後もコーチや評論家として活躍し、2013年にはヤクルトに復帰。一軍打撃コーチとして山田哲人の育成に成功し、リーグ優勝に寄与しました。

2015年から2017年には一軍チーフ打撃コーチを務め、2020年から再び一軍打撃コーチに戻ります。2021年にはチーム得点がリーグトップを記録し、6年ぶりのリーグ優勝への貢献を果たしました。2022年には連続してリーグの得点力を保持し、再びチームの勝利に貢献しました。

作品・記録

杉村の記録には、1977年4月6日の初出場から、1980年に初本塁打を打つまでの足跡が残されています。背番号はそのキャリアを通じて複数の番号が与えられ、特に37番のもので知られています。杉村繁は今もなお、プロ野球の発展に寄与する重要な人物として活躍を続けています。

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